アトレティコ・マドリーは木曜日の午後、フェイエノールトとダヴィド・ハンツコの移籍について合意に達したことを発表しました。ハンツコは27歳のセンターバックで、昨夏にもクラブが獲得を目指していた選手です。すべてが正式に発表されるのは、スロバキア人選手が必要なメディカルチェックを通過し、クラブとの契約に署名した後となります。今回の移籍市場での補強としては、マッテオ・ルッジェーリ、アレックス・バエナ、ティアゴ・アルマダ、ジョニー・カルドーソ、マルク・プビルに続く6人目の新加入選手となります。これらの新戦力はいずれも、メトロポリターノにおける重要な目標である「チームの若返り」を実現する顔ぶれです。
「必要だと考えた選手はすべて獲得しました。今のところはすべて完了していますが、もし良い選手が出てくれば獲る可能性はあります」と、エンリケ・セレソ会長は夜にセゴビアで行われた恒例の「子豚の丸焼きディナー」で語りました。会長は補強の終了を明言したわけではありませんが、これまでのようなペースでの補強はもう見込めないことを示唆しました。
というのも、現在アトレティコの“次のステップ”は、選手の放出を完了させることにあります。カルロス・ブセロを筆頭とするフットボールディレクション部門は、その作業に集中しており、特に重点が置かれているのは以下の3選手です:ロドリゴ・デ・パウル、ナウエル・モリーナ、トマ・ルマル。
アルゼンチン代表MFデ・パウルについては、インテル・マイアミとの交渉が進んでおり、すでに両クラブ間で口頭合意に達しているとも言われています。アメリカ側がこの移籍を実行するための手続きや方法を整え次第、正式に契約が結ばれる見通しです。
ワールドカップ優勝経験のあるサイドバックのモリーナについては、彼がEU外選手であること、そしてプビルの加入により、退団が“必要”な状況となっています。直近ではユベントスの関心が報じられ、イタリアではドゥシャン・ヴラホヴィッチとのトレード案が浮上しています。アトレティコはモリーナに2,500万ユーロの値をつけており、理想は完全移籍ですが、希望額に届かない場合はレンタル移籍も検討される可能性があります。
そしてトマ・レマルも、昨夏と同様にチーム内に居場所がありません。クラブは、彼が新天地を見つけるのであれば自由移籍も容認する構えですが、今のところ具体的な進展は見られていません。モナコ復帰の可能性が取り沙汰されたこともありましたが、それ以降の動きはありません。とはいえ、クラブは昨年とは違い、今回は放出が実現できると見ています。
このほかにも、サム・リーノやコナー・ギャラガーといった選手についてもオファーがあれば耳を傾ける姿勢ですが、現在のフロントの最優先事項は、前述の3選手の放出です。彼らの移籍が決まれば、アトレティコは再び市場に動き、さらなる補強に踏み切る可能性があります。ただし、クラブ上層部としては、今夏の「補強という大仕事」はすでに完了したとの見解を持っています。
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