アトレティコで輝き始めたバエナとフリアンの連携

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アトレティコ・マドリーは、セゴビア山地のサン・ラファエルでの合宿にて、2回目のトレーニングセッションを実施しました。チームは、プロフェ・オルテガ時代ほど早朝ではありませんが、朝早くから練習場の芝の上に立ちました。

この日は2部練の初回で、2回目はジムでのトレーニングとなりますが、ここでアトレティコに多くの歓喜をもたらす可能性のある連携が芽生え始めているのが見受けられました。新加入のアレックス・バエナと、チームのフランチャイズプレーヤーであるフリアン・アルバレスのコンビです。

この2人は、ピッチ上でもピッチ外でも、ここ数日で良好な関係を築いています。シメオネ監督も意図的に2人をペアにしてグループ練習に取り組ませることで、早期に相互理解を深めさせようとしています。この2人のコンビネーションに、多くのゴールがかかっているのです。

7月22日(火)のトレーニングでは、すでにその相性の良さが垣間見えました。ここ数日の練習では、チョロはバエナを前線の選手の背後、つまりセカンドトップの位置で起用しています。そして好感触を得ています。サン・ラファエルでのミニゲームでは、アンダルシア出身のバエナが、相手選手が密集する中から見事なスルーパスをフリアンに通し、アルゼンチン人FWがワンタッチで得点を決めました。

その直後には“アラーニャ”ことフリアン・アルバレスが恩返しとばかりに絶妙なパスを供給し、スペイン代表のバエナがほぼ無人のゴールに流し込みました。以前にもお伝えした通り、アトレティコが獲得したバエナは、多くのアシストと決定機を生み出せる選手です。

2023-24シーズンには、ラ・リーガで14アシストを記録し、欧州5大リーグでモハメド・サラーに次ぐ成績を残しました。プロキャリア通算では232試合に出場し、35ゴール25アシストを記録(親善試合と国際クラブ戦を除く)。左ウイングとして、同ポジションの選手の中でアシスト数(90分あたり0.31)および予想アシスト(xA:0.36)で98パーセンタイルを記録しています。

さらに、セットプレーのスペシャリストとしても知られ、ビジャレアルではコーナーキックの大半(90分あたり3.4本)と、ゴール前でのフリーキック(試合平均1.5本)を担当していました。

このバエナがいれば、フリアン・アルバレスはもちろん、アレクサンデル・セルロートも得点機に恵まれることは間違いありません。

コケとグリーズマンが見守る
スペイン代表のバエナは、この初日からロッカールームの主力2人に見守られています。コケ・レスレクシオンとアントワーヌ・グリーズマンが、練習の合間の多くの時間をともに過ごし、彼が早くチームに馴染めるようサポートしています。24歳という若さもあり、周囲の支えもあって、まるで自宅にいるかのような快適さを感じながら、ビジャレアル時代に見せたようなパフォーマンスをアトレティコでも発揮することが期待されています。

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