22日のリーガエスパニョーラ第33節、アトレティコ・マドリーは敵地コルネジャ=エル・プラットでのエスパニョール戦を1−0で制した。
ここ最近のホーム戦4試合をすべて勝利で終えているエスパニョールと、直近のアウェー戦8試合を無敗で切り抜けているアトレティコ。ここ2試合無失点のエスパニョールと、12試合連続で得点を決めているアトレティコ。ホームで強いエスパニョールと、アウェーで強いアトレティコ……。なかなかの矛と盾の構図である。
ミッドウィークにチャンピオンズリーグ・レスター戦をこなし、その試合でヴルサリコに続きフアンフランも負傷したシメオネ監督は、ヒメネスを右サイドバックで起用。GKオブラク、DFヒメネス、サビッチ、ゴディン、フィリペ、コケ、ガビ、サウール、カラスコ、FWフェルナンド・トーレス、グリーズマンをスタメンとして4-4-2のシステムを採用している。
前半はエスパニョールがホームでの強さを発揮。ポゼッション率で上回り、サイドバックでプレーした経験皆無のヒメネスのサイドを突いていった。3分にはフラードがペナルティーエリア内でシュートを放ったが、これは枠の上へ。一方アトレティコは、13分にカラスコがグラウンダーのミドルでゴールをうかがったが、GKディエゴ・ロペスの好守に阻まれた。
前半はエスパニョールが終始優勢のまま終了する。シメオネ監督はハーフタイム、F・トーレスとの交代でトーマスを投入。ヒメネスの前方に置いて右サイドの守備を強化した。アトレティコはこの交代策が功を奏し、後半からポゼッション率で上回ることに成功。シメオネ監督はさらに65分、カラスコを下げてガメイロを投入してストライカーの数を増やした。
そうして75分、アトレティコがついにエスパニョールの堅守を穿つことに成功する。ペナルティーエリア手前のサウールのシュートがエスパニョールDFに当たり、ボールはグリーズマンが位置するエリア内左へ。フランス代表FWがこのボールに左足で合わせて、D・ロペスが守るゴールを破った。グリーズマンは今季のリーガ16得点目となった。
アトレティコはその後エスパニョールの猛攻に遭うも、バプティスタンのシュートをGKオブラクが身体を張って弾くなどゴールを許さず、虎の子の1点を最後まで守り切っている。ここ8試合の成績を7勝1分け(1分けはレアル・マドリーとのダービー)は、勝ち点を68として4位セビージャとの勝ち点3差を維持。エスパニョールは勝ち点49で9位につけている。
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