アトレティコ・マドリーは、この夏の移籍市場において、入団・退団の両面で非常に活発な動きを見せています。クラブが最新の補強として発表したのは、アルゼンチン代表の攻撃的ミッドフィルダー、ティアゴ・アルマダです。
しかし彼の加入により、アトレティコはチームから選手を1人放出しなければならなくなります。というのも、アルマダは非EU圏選手であり、彼を加えることで、クラブはリーグ規定で許されている3人の枠を超えてしまったからです。現在のチームにはすでに、ナウエル・モリーナ、サムエウ・リーノ、コナー・ギャラガーの3人が非EU選手として在籍しています。しかも、興味深いことにこの3選手はいずれも市場に出ており、特にモリーナとリーノが放出候補として有力です。
まずブラジル人のリーノについてですが、アトレティコは彼が市場価値のある選手だと見ており、売却によってさらなる補強資金を確保できると考えています。彼はクラブ在籍2年目となる昨季にパフォーマンスがやや低下し、バエナやアルマダの加入によって出場機会が減る可能性があります。
移籍先としてはプレミアリーグが有力で、ウォルヴァーハンプトン、ノッティンガム・フォレスト、エヴァートンなどが彼に関心を示しています。ただし、本人はアトレティコでの生活に非常に満足しており、移籍には前向きではない可能性もあります。
ナウエル・モリーナに関しては、オサスナからの右サイドバック、ヘスス・アレソの加入が決まれば、モリーナの退団への道が開かれることになります。ディエゴ・シメオネ監督は彼に信頼を寄せているとはいえ、近年のパフォーマンスは最盛期には及ばず、チームは彼に代わる選手を模索しています。なお、非EU枠について言えば、モリーナにはスペイン国籍の取得手続きが進行中であり、2026年初頭までには取得が見込まれています。
次にコナー・ギャラガーについてですが、彼もクラブに利益をもたらす移籍候補のひとりです。イングランド国籍の彼は非EU枠に該当しますが、父方の家系にアイルランド系のルーツがあるため、アイルランド国籍の取得が可能とされています。
いずれにしても、ギャラガーもまた移籍市場において売却対象となっており、チーム内での中盤の激しい競争や、シメオネ監督が彼を不可欠な存在と見なしていない点(主に本来のポジションではない左サイドで起用されていたこと)からして、適切なオファーがあれば放出される可能性は高いです。その「適切なオファー」とは、概ね4,000万ユーロ前後とされています。現在、最も強い関心を示しているクラブはニューカッスルです。
現時点では、アトレティコのフットボール・ディレクターであるカルロス・ブセロが、この3選手のうち1人を必ず放出しなければならない状況にあります。そして、もし他の非EU選手――例えばクティ・ロメロ――が新たに加入することになれば、さらにもう1人を放出しなければならなくなります。なぜなら、ロメロもまたEU圏外の選手だからです。
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