アトレティコ・マドリーは、アカデミー所属チームに関して引き続き人事の決定を進めています。その中でも特に注目され、プロチームの組織構造において重要な役割を果たしているのが、ディビシオン・デ・オノール(スペイン・ユース最高カテゴリ)に属するフベニール(U-19)です。このチームは、選手たちがトップチームやBチーム(アトレティコB)へと進むための最終段階にあたります。
そのため、このチームの指揮を誰に託すかは非常に重要な判断となります。そうした中、アトレティコ・マドリーはフベニールAの新監督としてアンヘル・ドナトと契約を結んだことを発表しました。彼のクラブ復帰は、エルチェのリザーブチームを指揮していた2シーズンを経てのものです。契約期間は2026年6月までで、ルイス・ブエノ前監督の後任となります。
アンヘル・ドナトは育成年代の指導に長年携わってきた人物であり、2019年から2023年までアトレティコの複数のカテゴリーで指導を務めた経験があり、このクラブを熟知しています。
彼の最大の功績は、2020-21シーズンにアトレティコ・マドリレーニョ・フベニールAを率いて、ディビシオン・デ・オノール・フベニールのグループ7Aでリーグ優勝を果たしたことです。
その前も、アトレティコでベンハミン(U-8)、アレビン(U-10)、インファンティル(U-14)、フベニール(U-19)など、様々なカテゴリーの若手育成に尽力し、最終的にアトレティコ・マドリレーニョ・フベニールAを指揮するに至りました。
2023年7月、アンヘル・ドナトはアトレティコを離れ、当時スペイン3部(Tercera División RFEF)に所属していたエルチェのリザーブチーム「エルチェ・イリシターノ」の監督に就任しました。そしてそのシーズンで見事にチームをグループ優勝に導き、スペインで最も早く昇格(セグンダRFEF)を決めた監督となりました。
今回の復帰にあたり、アンヘル・ドナトは以下のようにコメントしています。
「再び自分の家とも言えるこの場所に戻って来られてうれしく思います。自分の力を少しでもチームに還元したいと思います。それに応えるためには、日々の努力と責任が必要です。まずは選手たちの育成を第一に考え、同時に明るく魅力的なチーム作りを目指して、一試合一試合に集中して臨んでいきます」
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