アトレティコ、スポーツシティへの投資を巡り複数のファンドと交渉中

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アトレティコ・マドリーは、メトロポリターノ周辺に建設予定の「シウダ・デル・デポルテ(スポーツシティ)」の工事費として5億5,500万ユーロの投資を得るために、複数のファンドと交渉を行っています。このプロジェクトはクラブが設立し、100%出資する企業「パルケ・メトロポリターノ」を通じて進められると、クラブ関係者がEFE通信に確認しました。

同じ情報源によれば、新しいスポーツシティを含むこれらの施設の総工費はおよそ8億ユーロを見込んでいます。そのうち、CVCの「ラ・リーガ・インプルソ」プログラムとの合意によって1億2,000万ユーロが拠出され、マドリードのクラブ自身も1億2,500万ユーロを負担します。残りの5億5,500万ユーロについて、アトレティコは出資パートナーを探しています。

このプロジェクトへの参加を巡ってアトレティコは米国や欧州のファンドと交渉しており、そのうち少なくとも2社(アポロ・グローバル・マネジメントを含む)が、クラブに対して「アトレティコ・ホールドコ」への投資の可能性についても質問しました。ただし、これまでのところ正式な提案はなく、具体的な交渉も始まっていません。

EFEが取材したアトレティコ関係者によると、現在はあくまで「仮説」に過ぎないものの、否定はしていません。これは、アポロ・グローバル・マネジメントが「ミゲル・アンヘル・ヒル・マリン(クラブのCEOで最大株主)と、アトレティコ・ホールドコを通じた数億ユーロ規模の投資について話し合いを続けている」と報じた『エクスパンシオン』紙の情報を受けたものです。

アトレティコ・ホールドコは、ミゲル・アンヘル・ヒル・マリンとクラブ会長エンリケ・セレソの保有株で構成され、2021年の増資によって米国のファンド「アレス」が参加し、同社の株式の33.96%を保有しています。このホールドコがアトレティコ・マドリーの株式の70.47%を所有する筆頭株主です。

一方で、イスラエル人富豪イダン・オーファー氏の企業「クアンタム・パシフィック・グループ」は、アトレティコ・マドリーの27.84%の株式を保有しており、その他は少数株主が分散して持っています。複数の市場調査によれば、現在のアトレティコ・マドリーの総評価額は25億から30億ユーロの間とされています。

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