UEFAの執行委員会は、今シーズンから主要欧州大会(チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、カンファレンスリーグ、女子チャンピオンズリーグ)に重要な新要素を導入することを決定しました。
昨シーズン導入された新フォーマットでは、「フェーズリーグ」で1位から8位に入った「シードチーム」は、唯一、ラウンド16(決勝トーナメント1回戦)の2ndレグをホームで戦える権利を得ていました。準々決勝以降は、この「ホームアドバンテージ」は抽選で決まる仕組みになっていました。
しかし、今後はそうではありません。執行委員会は、「フェーズリーグ」で1位から4位に入ったシードチームに対し、準々決勝の2ndレグを自分たちのホームで戦える権利を与えると決定しました。さらに、その上位シード(1位と2位)には、準決勝でもホームで2ndレグを戦えることを保証しました。
この狙いは、「フェーズリーグ」での最終順位により大きな意味を持たせることにあります。ただし、ここには「抜け道(トリック)」もあります。つまり「ホームアドバンテージを奪える」仕組みです。ラウンド16以降でシードチームを倒した場合、フェーズリーグで8位以下だったチームでも、その相手の「ランキング(シード)」を自動的に引き継ぐことができます。
具体例を挙げると、昨季のチャンピオンズリーグでは、もしパリ・サンジェルマンがラウンド16でフェーズリーグ1位のリヴァプールを下していた場合、その後のトーナメントではPSGが「シード扱い」となり、残りのラウンドをずっと2ndレグをホームで戦える権利を得ていたということです。そして、仮にそのPSGを誰かが倒せば、その「ランキング(シード権)」はさらに次の勝者へと引き継がれる仕組みになっています。
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