ヘイニウド：すべてを変えたケガ

31歳を迎え、契約満了に伴い、ヘイニウドはアトレティコを去ることになります。彼はリールからの移籍で、当初予定されていた半年後ではなく、2022年1月に前倒しで加入し、その守備力の特長によって当初は素晴らしいインパクトを与えました。アトレティコは移籍金として300万ユーロを支払いました。

センターバックや左サイドバックとしてディエゴ・シメオネ監督に両方で起用され、在籍3年半で通算103試合に出場し、63試合で先発しました。しかし、すべてを分ける転機となったのが、右膝前十字靭帯断裂という大ケガです。2023年1月25日、サンティアゴ・ベルナベウで行われたレアル・マドリーとのダービーで負傷し、その後同年11月まで離脱を余儀なくされました。

あの悲劇的な瞬間まで、ヘイニウドはシメオネ監督の戦術に欠かせない絶対的な主力でした。リールからの加入後、その圧倒的な守備力で信頼を勝ち取り、2022年2月6日のカンプ・ノウでのバルセロナ戦でデビューを果たしてから負傷まで、55試合中54試合に出場し、そのうち50試合が先発でした。

しかしその後は、復帰後の不安定で予測しづらいパフォーマンスもあり、先発や出場時間は明らかに減少しました。負傷から復帰後にチームが戦った90試合のうち49試合に出場しましたが、そのうち先発はわずか23試合でした。67試合はベンチスタートで、最後の12試合中では1試合しか出場できず、最後の20試合中でも出場はわずか6試合にとどまりました。