アトレティコ・マドリーには、現役を引退した後に指導者の道を歩み始めたレジェンドが数多くいます。その多くが新たなキャリアで非常に目を引く実績を挙げ、注目を集めています。中でも筆頭はフラメンゴでリベルタドーレス杯を含む複数のタイトルを手にしたフィリペ・ルイスですが、アルダ・トゥラン、ガビ・フェルナンデス、さらにはチアゴ・モッタといった名前も挙げられます。
しかし、こうした例はアトレティコの外だけにあるわけではありません。クラブ内部にも大きな注目を集める指導者がいます。それが、クラブのカンテラで非常に優れた仕事をしているフェルナンド・トーレスです。実際、彼はすでにアトレティコB(リザーブチーム)の来季の計画を進めており、チームは再びプリメーラRFEF(スペイン3部相当)で戦う予定です。
来季がアトレティコB指揮官として2年目になります。昨季、フエンラブラダ出身のトーレス監督はチームを昇格プレーオフ圏内にあと一歩まで導きました。経済力があり昇格を狙うチームが多い非常に厳しいグループにおいて、長期間その順位を維持したのは評価に値します。
このように、将来より大きなプロジェクトを任されるための必要な経験を積む最初のステップは、多くの人にとっても「いずれはアトレティコ・マドリーのトップチームを率いる」という目標を見据えたものだと受け止められています。
こうした背景を踏まえ、スペインサッカー連盟(RFEF)はフェルナンド・トーレスをU-21代表監督に招聘しようと試みましたが、失敗に終わりました。トーレスはアトレティコ・マドリーとの契約を更新したばかりで、クラブへのコミットメントを理由にオファーを断ったのです。このことは、マルカ紙が伝えています。RFEFがトーレスに関心を示したのは今回が2度目で、彼が育成世代の知識を持つだけでなく、スペイン代表のレジェンドであり歴史的なゴールスコアラーであることも魅力でした。
トーレスの辞退を受け、連盟は9月からサンティ・デニアの後任を務める監督探しを続けています。フエンラブラダ出身のトーレスは指導者としてはキャリアの初期段階にありますが、すでにいくつもの成功を収めています。アトレティコ・マドリーのフベニールA(U-19)チームを率いて、ディビシオン・デ・オノール(全国リーグ)を2022年と2024年に2度制覇し、2024年にはコパ・デ・カンペオネスを獲得しました。また、2022年にはクラブ史上初のユースリーグ・ファイナルフォー進出も果たしています。
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