日曜日にシアトル・サウンダーズを2-1で下したことで、ブラジルのボタフォゴ(現リベルタドーレス杯王者)は、アトレティコ・マドリーにとって「死の組」における最大のライバルとなり、FIFAクラブワールドカップの決勝トーナメント進出を目指す上での大きな障壁となっています。
現在、ボタフォゴとパリ・サンジェルマン(PSG)はグループBでそれぞれ勝ち点3で首位を共有しており、PSGはアトレティコを4-0で圧倒しました。一方、シアトルとアトレティコは勝ち点0のままです。
初戦の結果により、ボタフォゴは決勝トーナメント(ラウンド16)に進むための明確な道筋を手に入れました。アトレティコ戦で引き分けに持ち込むだけでも、得失点差の関係でボタフォゴはグループ突破の可能性が高まります。
そのためか、シメオネ監督もロサンゼルスのローズボウルで大敗を喫した後、「この結果により、グループステージ残り2試合での勝利が明確に義務付けられた」と認めました。残る対戦相手は、いずれも大陸王者であるシアトル・サウンダーズとボタフォゴです。
ボタフォゴは2024年のリベルタドーレス王者として、シアトル・サウンダーズは過去25年間で唯一CONCACAFを制したアメリカのクラブ(2022年優勝)として大会に臨んでいます。
第2節:シアトル vs アトレティコ、PSG vs ボタフォゴ
アトレティコ・マドリーは、ボタフォゴとの直接対決に先立ち、MLSのシアトル・サウンダーズの本拠地であるルーメン・フィールドで試合を行います。日時は19日です。
グループ内では「理論上最も格下」とされる相手ですが、サウンダーズはCONCACAFチャンピオンズカップの優勝チームとしてクラブワールドカップに出場しており、今大会32チーム中唯一、自国のスタジアムでプレーするチームでもあります。
ボタフォゴ戦では支配率とチャンス数で勝りながらも敗れたサウンダーズは、今節、アトレティコを相手に番狂わせを狙っており、地元ファンへの勝利のプレゼントを期待されています。なお、グループ最終節ではこの地に強豪PSGが乗り込んでくる予定です。
こうした状況の中で、シメオネ監督率いるアトレティコは、初戦の大敗による精神的なダメージを乗り越えなければなりません。今大会を重要視してきたチームにとって、この試練を乗り越える必要があります。
「我々は競争するために来た。道中で乱気流があることもあるし、今日はそれが起きた」と、アルゼンチン人指揮官は日曜日の試合後に語っています。
アトレティコ・マドリーは、生き残るためにその勝ち点3が喉から手が出るほど必要となるでしょう。なぜなら、同じ19日にロサンゼルスでPSGとボタフォゴが対戦し、ロヒブランコはブラジル勢が勝ち点を落とすことを願っているからです。
ホームアドバンテージがあり、ボタフォゴ相手に善戦したにもかかわらず、アトレティコは最高の状態ではないチームと対戦することになります。2022年の成功は遠い過去となり、国内リーグ(MLS)では西地区のわずか6位です。
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第3節:ボタフォゴ戦、命運を賭けた一戦に
アトレティコがシアトル戦で勝利し、PSGがボタフォゴに勝った場合(ブックメーカーの予想通りの結果)、アトレティコとボタフォゴは最終節で決勝トーナメント進出を賭けた“生き残り戦”を行うことになります。
しかし、シメオネ監督にとって最大の問題は得失点差です。仮に前述のような勝敗になったとしても、ボタフォゴとの直接対決で現在の5点差を覆さなければ、引き分けでもアトレティコはグループ敗退となってしまいます。
アトレティコ対ボタフォゴの試合は6月23日にロサンゼルスで行われ、同時刻にシアトル対PSGの試合も予定されていますが、こちらは状況によっては無意味になる可能性もあります。
ボタフォゴは、日曜日にシアトルで一時的に苦しんだ場面もありましたが、現在ブラジル全国選手権では8位に位置しており、リベルタドーレスではグループ2位でラウンド16に進出しています(エストゥディアンテス・デ・ラ・プラタに次ぐ成績)。
ボタフォゴの攻撃面での主な脅威は、シアトル戦で2点目を決めたイゴール・ジェズスであり、彼はプレミアリーグの複数クラブからも関心を寄せられています。一方で、昨季リベルタドーレスで10得点を挙げたジュニオール・サントスが1月に退団したことが、今季の得点力低下の一因ともなっています。
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