アトレティコ・マドリーは、クラブワールドカップの初戦で全てがうまくいきませんでした。PSGが大会初戦でコルチョネロスを打ちのめしましたが、それもアクセルを踏まずに、前半は良い内容を見せ、後半は流すようなプレーでの勝利でした。
このパリの圧倒的な強さについては、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督も悔しさをにじませつつ、包み隠さず認めていました。「意図と献身という点では、常にゴールを目指す姿勢が見られましたが、達成できませんでした」と、自チームについて説明しました。「やろうとはしていましたが、PSGの方が上でした。彼らはボールを支配し、われわれにプレスをかけ続けることすら許しませんでした。」
“チョロ”シメオネの最も物議を醸した決断の一つは、フリアン・アルバレスの攻撃のパートナーを誰にするか、という選択でした。多くの予想に反してアレクサンデル・セルロートではなく、再び静かなパフォーマンスに終始したアントワーヌ・グリーズマンを起用したのです。これは、リーガ終盤の彼の調子と一致していました。
ノルウェー人のセルロートは、本来なら最も有力な選択肢だったはずです。というのも、直近のスペインリーグ9試合で9ゴール、または直近5試合で7ゴールを記録しており、自国代表でも得点していたからです。しかし、彼はベンチスタートとなりました。後半から投入されましたが、PSG戦でアトレティコに何も良いことが起こらないことを象徴するような場面がありました。
スコアは2-0、試合時間は81分。まだ追加時間を含めると15分近く残っており、試合に食い込むチャンスは残されていました。そんな中、“シカリオ”ことセルロートがキャリアの中でも最も明白なチャンスの一つを逃してしまいました。
マルコス・ジョレンテがペナルティエリア内で完璧なボールを送りました。マルキーニョスを置き去りにしたグラウンダーのクロスで、あとは押し込むだけの状況でした。にもかかわらず、セルロートのシュートは信じがたいことにバーを越えてしまいました。ディエゴ・シメオネ監督は、その瞬間、膝をついて両手を天に向けて広げ、今見たばかりの光景に言葉を失っていました。本当に、信じられないシーンでした。
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