フェルナンド・トーレス氏が、アトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネ監督との難しい関係性について語った。
『Amazonプライム』でドキュメンタリー番組が公開されたF・トーレス氏だが、その中ではアトレティコでチームメート、監督と選手という二つの間柄を経験したシメオネ監督との微妙な関係性についても語られている。
2015年に心のクラブであるアトレティコに復帰したF・トーレス氏は、シメオネ監督の自身の起用法について、少なからず不満を覚えていたようだ。
「彼が僕に大きな期待をかけていたことを知っていた。自分を試すこと、何もプレゼントをしないこともね。とにかく、彼は選手としての僕を求めていたはずなんだ」
「それが個人的なこと、プロフェッショナルとしてのこと、もしくはその二つを合わせたものなのかは分からない。ただ自分みたいな選手の到着が、扱いづらいことであるとも理解している。すべてが崩壊する瞬間があったんだ。彼の頭の中で、自分は決してスタメンのストライカーじゃなかった。40試合でスタメンを務められないという現実は、僕も受け入れるさ。でも永遠にスタメンではなく、招集メンバーにも入らないことは決して受け入れられない」
F・トーレス氏がアトレティコで過ごした最後のシーズン、シメオネ監督はある会見で同氏をもう1シーズン留めることを望むかどうかを問われて、「ノー」と返答していた。この大きな騒動となった発言について、当時のF・トーレス氏は「質問に敵意がある。監督の言ったことは理解できるよ」と火消しに務めていたが、やはり思うところがあったようだ。
「僕をもう1シーズン残すことを望むかを問われて、彼はノーと言った。あれが一番最初の残念な答えで、ファンにとって辛い状況が生み出されてしまった。彼から謝罪や説明があると思っていたけど、そんなことは決して起こらなかった」
「シメオネは僕のチームメートだった。最初は自分のアイドルで、その次にチームメートとなり、その後に監督となった。彼からすれば、少し扱いづらい関係であったことは理解できる」
F・トーレス氏はまた、過去にレアル・マドリーから獲得の打診があった際、決して交渉に応じなかった理由についても説明。その理由はもちろん、自身が生粋のアトレティコファンであるためだった。
「僕がレアル ・マドリーと話し合ったことは一度もない。それは物事の一つの見方、フットボールの一つの理解の仕方に背くものだからだ」
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