アトレティコ・マドリーにFWジョアン・フェリックスとFWアントワーヌ・グリーズマンのトレードを持ちかけたと報じられたバルセロナだが、クラブ側がこの報道の一部内容を否定したようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ』が報じている。
『マルカ』は28日、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長がバイエルン戦で2-8の大敗を喫する数日前に、アトレティコに対して移籍金1億2000万ユーロで彼らから獲得したグリーズマンと、アトレティコがベンフィカに1億2600万ユーロ支払い引き入れたジョアン・フェリックスのトレードを持ちかけていたと報道。バルセロナはトップチームの莫大な人件費を下げることを目的に、年俸2100万ユーロ(最初2シーズンは1800万ユーロ)のグリーズマンの代わりに年俸350万ユーロのJ・フェリックスを求めたとのことだった。
これに対してアトレティコのヒル・マリンCEOは、J・フェリックスの放出は拒否しながらもグリーズマン復帰には前向きで、J・フェリックスの代わりにMFトマ・レマル、FWジエゴ・コスタを差し出そうとしたものの、この提案はバルトメウ会長から断れたという。そしてバイエルン戦後にチームの大刷新を約束したバルトメウ会長は、FWリオネル・メッシ(後に退団決意)らとともにグリーズマンを放出不可の7選手に含めたことで、トレード話は立ち消えたとされた。
しかしながら、バルセロナはこの『マルカ』の報道がすべて事実ではないことを強調した模様だ。バルセロナはバイエルン戦前にアトレティコと接触したことを事実と認めながらも、最初に連絡を入れたのがグリーズマン再獲得を狙うアトレティコ側であったと主張したとのことだ。『ムンド・デポルティボ』が紹介したバルセロナ理事会メンバーの説明によれば、アトレティコはグリーズマンを取り戻すために複数選手の譲渡を提案したが、その中にJ・フェリックスは含まれていなかったとのこと。加えて、バルセロナはアトレティコに対して「グリーズマンが動くことはない」とはっきり返答し、バイエルン戦前にもフランス代表FWの放出を考慮していなかったことを強調したという。
なおメッシの退団が現実味を帯び始めているバルセロナで、ロナルド・クーマン新監督はグリーズマンを重要な戦力として捉えているとされる。
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