アトレティコ・マドリーが、チームの絶対的守護神であるGKヤン・オブラクを失うことへの不安を募らせているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
今夏、DFサンティアゴ・アリアス、DFマリオ・エルモーソ、MFトマ・レマルを売却してチーム予算に余裕をつくり、代わりに2~3選手を補強する方針のアトレティコ。ただミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOは先に、もし戦力に数えている選手の売却を強いられる場合には、その代わりの補強も必要になるとの見解を示していた。
『マルカ』曰く、その売却を強いられるかもしれない選手が、オブラクであるという。アトレティコが危惧しているのは、オブラクがチームの収める成績に満足していないのではないか、ということのようだ。
2019年にアトレティコとの契約を2023年まで延長した際にも、年俸よりチームの野心的プロジェクトが何よりも重要であることを強調していたオブラクだが、アトレティコは今季チャンピオンズリーグ準々決勝でRBライプツィヒ相手に敗退を強いられた。アトレティコ守護神はその敗退直後、SNSで「僕たちは自分たちの野心を叶えること、ファンに喜びを与えることができなかった。今は休んで、熟考をするときだ」との意味深なメッセージを発信している。
ただしアトレティコは、このパンデミック下でオブラクの契約解除金1億2000万ユーロを支払えるクラブが現れる可能性が低いために、過剰なまでの心配はしていない模様。しかし今夏の移籍市場が閉まる10月5日まで、抱えている不安を完全には払拭できないようだ。アトレティコは、もしオブラクの獲得を求めるクラブが実際に現れても売却交渉には応じず、契約解除金の支払いだけを求める方針とされる。
なおオブラクに対しては、チェルシーからの興味が報じられている。
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