アトレティコ・マドリーは、来シーズンに向けた最重要補強ターゲットであるアレックス・バエナの獲得に向けて、ビジャレアルとの交渉を継続しています。すでにバエナはビジャレアルのサポーターに別れを告げており、クラブ・ワールドカップに出場するためにも、できるだけ早くコルチョネロの一員になりたいと考えています。
ビジャレアルの本拠地ラ・セラミカでは、彼の退団は既定路線と見なされています。筆頭株主であるフェルナンド・ロイグ氏の「誰の翼も折ってはならない」という発言や、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督の「サイクルには始まりと終わりがある」という言葉が、その意向を明確に示しています。
そして今回、マルセリーノ監督は『AS』紙のインタビューで、23歳のミッドフィルダーであるバエナの移籍によってビジャレアルがどれほどの損失を被るのか、つまりはアトレティコがどれほどのものを得るのかを詳しく語っています。
バエナの代わりをどうするのかと問われた際、マルセリーノ監督は明確にこう答えています。「解決策を見つけなければなりません。彼が決めたゴールとアシスト、あわせて17得点分を補う必要がありますし、相手陣地で生み出してくれるプレーも大きいです。ただ、彼のレベルに到達しなくても、チームの良い機能性に支えられて多くをもたらしてくれる選手たちはいます」と述べました。
「優れた選手の代役を務めるのはいつだって難しいです。特にクラブ育ちの選手であればなおさらです。なぜなら、彼らは長年にわたってクラブに適応してきているからです。でも、それが人生の摂理であることを理解しなければなりません。シティやマドリーのようなクラブであれば、こうした事態はあまり起こりませんが、ビジャレアルの監督であれば、自分たちがショーウィンドウにいることを知っているはずです。私たちは順応していますし、それが問題になることはありません。もちろん、彼に残ってほしいという気持ちはありますが、彼の気持ちも理解しなければなりません。これが市場の法則であり、サッカーの法則です」と続けました。
ビジャレアル側は、バエナの契約解除金に近い金額(5,500万ユーロ)を受け取りたいと考えていますが、アトレティコ側はその金額を引き下げたい意向です。また、ビジャレアルはアトレティコのリケルメに好感を持っていますが、2つの取引は別個に進めたいと考えています。
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