アトレティコ・マドリーは、来シーズンに向けて守備陣の強化を図る予定です。そして、その補強は守備ラインの全ポジションにわたることが想定されており、特に優先順位が高いのは左サイドバックと2人のセンターバックです。左サイドバックの候補としては、バイヤー・レバークーゼン所属のアレハンドロ・グリマルドが有力視されています。そしてセンターバックの候補としては、ランスのファクンド・メディナが浮上しています。
本命はトッテナム所属のクティ・ロメロであり、ディエゴ・シメオネ監督がどうしても獲得を望んでいますが、クラブワールドカップ終了後に発生するであろう退団者の状況や、クレマン・ラングレの去就が不透明であることを踏まえ、アトレティコはロメロよりも格下のプロファイルのセンターバックも複数人補強する方針です。なお、ロメロの移籍金としては5,000万ユーロが要求されています。
以前お伝えした通り、ヘタフェ所属のオマル・アルデレーテも候補に挙がっています。そして今回、昨年も評価されていたもう一人の候補が再び注目を集めています。それが、現在25歳(来週26歳になる)のランス所属ファクンド・メディナです。
アルゼンチンのビジャ・フィオリート出身のメディナは、週末の試合でランスに別れを告げました。昨シーズンには2028年まで契約を延長しましたが、本人はフランスでのキャリアは一区切りだと考えており、2020年から所属するクラブもこれまでの貢献を評価し、好条件のオファーがあれば退団を容認する方針です。
移籍金は2,000万〜2,500万ユーロの範囲になるとみられています。すでに複数のクラブが獲得に関心を示しており、その中にはリーベル・プレートも含まれていますが、メディナはヨーロッパでのプレー継続を希望しています。オリンピック・マルセイユも獲得に向けて動いており、イタリアからも関心が寄せられています。
アトレティコ・マドリーでは、メディナの守備面での展開力と、左利きであることが評価されています。左サイドからのビルドアップ能力は、今シーズンではクレマン・ラングレのみが持っていた特性であり、これはシメオネ監督が非常に重視している要素です。
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