アトレティコでは改革が行われる予定です。このことはここ数週間、MARCA紙等で伝えられたとおりであり、クラブ首脳陣はすでにメトロポリターノのオフィスで動き出しています。3月までは全タイトルに可能性を残していたとはいえ、シーズン終盤の重要な局面で失速した今、競争力をさらに高めるためには新たな投資が必要であると認識しているのです。
このため、2024年と同様に長期戦が予想される移籍市場において、すべてのポジションで補強が行われる予定です。昨年8月にはフリアン、セルロート、ギャラガー、ル・ノルマンといった高額補強が発表され、シメオネ監督の指導下に入る選手が次々と決まりました。
今回も同様のタイプの選手が複数リストアップされています。中でも2人は、スポーツ部門の最高責任者であるカルロス・ブセロの移籍計画の筆頭に挙げられています。ブセロにとっては、アンドレア・ベルタ(現在はアーセナルで采配を振るっています)が去った後、初めて単独で臨む移籍市場となります。
イタリア人の時代が過ぎ去り、いまやブセロが「新しいアトレティコ」構築の指揮を執る立場にあります。その出発点となるのが、現在リストアップされている2人の選手です。そう、クティ・ロメロとアレックス・バエナの2人が、アトレティコの補強リストの先頭にいます。そしてこの2人だけで、投資額は1億ユーロを下回ることはない見通しです。
クティ・ロメロ、本人の意思とトッテナムの対応
クティ・ロメロは、最終ラインの補強候補の筆頭に挙がっています。トッテナムとアルゼンチン代表で中心的な役割を果たしているアルゼンチン人選手は、継続が保証されているヒメネスとル・ノルマンのセンターバックのレベルをさらに向上させるための最優先事項です。アスピリクエタとヴィツェルは契約満了で退団し、ラングレがワールドカップ以降もチームに残るかどうかはまだ分かりません。
ロメロ獲得の問題は価格です。7,000万ユーロと評価されており、メトロポリターノの事務所は、その金額を引き下げることを期待しています。選手自身が表明しているラ・リーガでの新たな挑戦への意欲は、アトレティコのチームメイトがすでに彼にロヒブランコのユニフォームを着ることの利点を説いていることもあり、決定的な要因となる可能性があります。いずれにせよ、トッテナムはヨーロッパリーグ決勝が終わるまで交渉に応じませんが、価格が5,000万ユーロを下回るとは考えにくいです。
バエナと彼のキャリアの飛躍
もう一人のターゲットであるバエナの場合、彼の移籍金はより低く、契約解除金として6,000万ユーロとされています。マドリードのクラブは、放出候補となっている2選手、リケルメとリーノを含めることで、この金額を抑えようとするでしょう。1月にサウジアラビアへの移籍を拒否し、プレミアリーグにもそれほど魅力を感じていないビジャレアルの選手をメトロポリターノに迎え入れるための2つの選択肢です。
柱となる補強に1億ユーロ
この2件の補強が実現すれば、アトレティコはおよそ1億ユーロを費やすことになりますが、それは2025-26シーズンに向けた新プロジェクトの骨格を成す「背骨」を形成することを意味しています。
コメント