4日に行われたFWフェルナンド・トーレスのアトレティコ・マドリー入団発表で、じつに4万5000人のファンが同クラブの本拠地ビセンテ・カルデロンに押し寄せた。
FWダビド・ビジャのアトレティコ入団発表では2万人が駆け付けたが、同クラブでアイドルとして扱われ続けた“ニーニョ(スペイン語で子供の意)”帰還は、その比較にもならなかった。アトレティコはバックスタンドだけでなくメインスタンドまで解放するなどして、大挙するファンに対応している。
会見を終えてユニフォーム姿でピッチに立ったF・トーレスは、サインボールを各スタンドに蹴り上げた後、マイクを手にして次のように話した。
「自分がこれほど素晴らしい扱いを受ける理由を、いつの日か僕に教えてほしい。ホームへの帰還は、何て美しいことなんだ!」
30歳となった“ニーニョ”だが、もう二度と「アスタ・ルエゴ(スペイン語で別れの言葉、また今度の意)」を言うことなく、現役引退までアトレティコにとどまり続けることを願っている。
「あなた方は、どのような状況下にあってもアトレティコを応援し続けてきた。現在、チームはそれに値すべき場所、ファンにふさわしい高みに位置しているんだ。この時期をみんなで楽しもうじゃないか。あなた方こそ世界最高のファンだ。僕にとって、それは絶対に変わることのない事実なんだよ。これ以上のアスタ・ルエゴがないこと、この時期が成功に満ちあふれたものなることを期待しているよ」
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