アトレティコ・マドリーとそのファンにとって、今シーズンの終わりは非常に長く感じられることでしょう。グラン・カナリア・スタジアムでの敗北により、コルチョネロスは実質的に失望のシーズンを終えることとなり、リーガのタイトル争いからはほぼ完全に脱落しました。
このような心境は、チーム内にも広がっています。試合後にラ・リーガのタイトル争いについて問われたディエゴ・パブロ・シメオネ監督は、「正直に言って、今はまさにそのことを考えているわけではありません」と語りました。キャプテンのコケも、「今日起きたことは説明しづらい。前に進まなければいけません。ラ・リーガがほぼ不可能になったことは分かっています」と、UDラス・パルマス戦での崩壊を受けて認めました。
特に痛手だったのは、アトレティコが前半戦で見せた輝かしいパフォーマンスにより、今季は最後まであらゆるタイトルを狙えるシーズンになるかに見えたからです。
レアル・マドリーとのチャンピオンズリーグでのPK戦敗退は、チームにとって精神的に大きな打撃となり、それが全ての大会でのパフォーマンス低下につながりました。その不調は、2025年の年明けから始まっています。
リーガでは、一時は15連勝という素晴らしい記録を達成したものの、結局は崩れ去り、シメオネ監督率いるチームはシーズン終盤を極めて盛り上がりに欠ける状況で迎えることになりました。
今後のシーズン終盤には、ひとつの義務と、打ち砕かれた夢があります。その義務とは、来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得するために、再びトップ4に入ること。これはシーズン当初に設定された最低限の目標です。そしてもう一つは、クラブワールドカップへの準備。近年低下しているチームの印象を改善し、ファンにより良い姿を見せることも求められています。最近の試合でアトレティコのパフォーマンスは明らかに落ち込んでおり、ファンの失望も広がっています。
最初の目標に関しては、アトレティコがシーズン終了までに相当悪化しない限り、達成できる見込みです。さらに、来季のチャンピオンズリーグには、スペインから5チームが出場する可能性が高く、状況によっては6チームになる可能性すらあります。そういった背景もあり、メトロポリターノではこの目標の達成はほぼ確実と見られていますが、今季の経過を踏まえると物足りなさは否めません。
そしてもう一つの目標であるクラブワールドカップ。シーズン序盤には大きな関心と期待を集めていたこの大会ですが、今のアトレティコはチームとしての自信を失い、不安を抱えたまま臨むことになりそうです。シーズン序盤に安定して戦っていたチームの姿は今はなく、現在は守備面でも信頼性に欠け、試合によっては集中力を欠く様子も見られます。
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