ロドリゴ・リケルメにとって、今シーズンは決して簡単なものではありませんでした。将来を嘱望されるアトレティコのカンテラ出身選手として、トップチームでの2年目に大きな期待を寄せていたからです。
しかし今季は、出場時間が大きく減少し、サム・リーノとのポジション争いから、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督によってベンチ要員に回されるという状況に直面しました。
システム変更によりウイングバックの起用がなくなったこと、ハビ・ガランの左サイドでの定着、さらにはリケルメ自身のパフォーマンスも重なり、出場機会が限られてしまった理由とされています。
とはいえ、シーズン終盤のこの数試合では、シメオネ監督がリケルメにベンチから出場のチャンスを与えるようになり、良いパフォーマンスを見せるようになってきました。シーズンの多くの時間帯ではそれすらもありませんでしたが、直近5試合では出場機会が与えられ、特にセビージャ戦とバジャドリード戦では目立った活躍を見せました。
セビージャ戦では22分間の出場ながら攻撃を活性化させる一因となり、バジャドリード戦では30分以上プレーし、非常に良い内容を披露しました。「これは選手たちにとって健全なことに間違いありません。今日はリケルメを取り戻せました。しばらく試合に出ていませんでしたが、とても良かったです」とシメオネ監督はサンチェス・ピスフアンでの試合後に語っています。
「皆さんが見たとおり、選手がダイナミックで縦に仕掛け、チームのニーズを意識しているとわかります。シーズン序盤は良かったですが、次第に出場機会が減り、今はチームが必要とするプレーができているから出ています」と、バジャドリード戦後にも語っていました。
4月14日(月)のバジャドリード戦では、リケルメの貢献度がさらに増しました。約30回のボールタッチを記録し、4回の対人プレーのうち3回に勝利し、2度の決定機を創出しました。
「自分のできることをやって、日々笑顔で取り組み、与えられた時間を活かそうとしています。それに集中しています」と試合後にリケルメは話しています。今後の夏の移籍市場でどうなるのかは注目されます。選手本人はより多くの出場機会を望んでおり、移籍も選択肢に入れているようですが、簡単にはいかない問題です。
リーガの今後について
リケルメによれば、アトレティコのロッカールームでは目の前の試合に集中する姿勢を崩していないとのことです。「最大の情熱と野心を持って、僕たちは自分たち自身に集中しなければなりません」と語っています。
また、サポーターに向けても感謝の言葉を述べました。「雨が降る中でもサポーターは本当に素晴らしかったです。決して僕たちを見捨てたことはありません」と語り、最後にこう締めくくりました。「この勝利を楽しんで、しっかり休んで、次のラス・パルマス戦に集中したいと思います」。
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