現在のラ・リーガでアトレティコ・マドリーが到達可能な勝ち点の上限は「84点」です。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督が率いるチームにとって、この数字で今季の優勝が可能かどうかは、今後の展開次第です。確かに、直近の試合で首位のバルセロナとの差を2ポイント、レアル・マドリーとの差を3ポイント詰めたことで、わずかながら希望も生まれています。
しかしながら、現在の時点でアトレティコはバルセロナに7ポイント、レアル・マドリーに3ポイント差をつけられており、残り勝ち点24を争う中ではかなり厳しい状況です。なお、この差は、国際Aマッチ明けに開催された延期試合でイニゴ・マルティネスの出場が不適切だったとしてオサスナが提起した異議申し立てが認められれば、縮まる可能性もあります。
アトレティコとしては、今後の24ポイントをすべて獲得することだけを目標に掲げ、その上で他チームの結果を待つしかありません。しかし、ファンの間で浮上しているのは「果たして84ポイントで優勝できるのか?」という疑問です。ちなみに、アトレティコが最後に優勝したときの勝ち点は86点と90点でした。
実際、ラ・リーガで勝利が3ポイント制になって以降、84ポイント以下で優勝が決まったシーズンは10回存在します。ただし、これはあまり一般的なことではなく、特に近年は上位クラブと下位クラブの力の差が顕著になっているため、稀なケースとなっています。ちなみに、3ポイント制が導入された最初のシーズンは、アトレティコがシメオネ選手を擁して「ドブレーテ(リーグとコパの2冠)」を達成した1995-96シーズンです。
それ以降、バルセロナは以下の4シーズンで84点以下の勝ち点で優勝しています:
- 1997-98:74点
- 1998-99:79点
- 2004-05:84点
- 2005-06:82点
レアル・マドリーも3回該当しており:
- 2000-01:80点
- 2002-03:78点
- 2006-07:76点(これが最後)
バレンシアは2回:
- 2001-02:75点
- 2003-04:77点
そして、最も低い勝ち点で優勝したのはデポルティーボ・ラ・コルーニャで、1999-2000シーズンの69点でした。
このように、可能性はゼロではありませんが、アトレティコにとっては他チームの失速が必須であり、現実的には厳しいチャレンジとなっています。
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