アトレティコ・マドリーのレジェンドである元ポルトガル代表FWパウロ・フットレ氏が、コパ・デル・レイの対戦形式を変更すべきとの見解を示した。
リーガ1部チームが加わる4回戦以降も、ノックアウトラウンド形式を採用しているコパ。だがフットレ氏は、下部カテゴリーのチームのホームで一発勝負を行うべきとの考えのようだ。スペイン『マルカ』で連載するアトレティコに関するコラム“フットレのタッチ”で、次のように記している。
「アトレティコ対オスピタレの試合は、ファーストレグが3-0で終了したことで、さして重要な試合ではなくなってしまった。カタランのチームに敬意を払って言わせてもらうが、セカンドレグで興味を引いたのは、チョロ・シメオネが普段起用していない選手たちを見ることだけだった」
「同様にレアル・マドリーが9-1、バルセロナが11-1、セビージャが11-2の合計スコアで勝利…。私が愛情を持つコンペティションで、カフェイン抜きの対戦が続くことは悲しみだ。毎年、ベスト16までは同じことが起こっている。連盟が最良の解決法を持っていないことは理解できない」
フットレ氏は、欧州他国のカップ戦とコパを比較している。
「例えばイングランドの威厳あるカップ戦は、決勝までを一発勝負で戦い(引き分けの場合は再試合とはなるが)、リーグカップでもスタジアムは満員で準決勝まで一発勝負だ。ドイツのカップ戦もすべての対戦が一発勝負だね」
「だが、何より素晴らしいシステムを持つのはフランスだよ。まず組み合わせ抽選がカテゴリーで分けられず、スモールチームのホームで一発勝負が行われる。だからこそ2009年、2部に所属していたギャンガンの優勝という偉業が実現したんだ」
元横浜フリューゲルスFWは、コパが現状のフォーマットを使用し続ける限り、サプライズは起こらないという意見を述べた。
「リーガエスパニョーラは世界最高のリーグであるが、威厳ある国王のトーナメントも最高であるためには、そのシステムを一新しなくてはならない。ノックアウトラウンドで、下部カテゴリーのチームが突破する可能性は存在しない」
「コパにおける唯一のサプライズは“アルコルコナッソ(マドリーがアルコルコン相手に敗退した出来事)”だった。しかし、それは例外中の例外だよ」
なお今季のコパ5回戦以降は、リーガ1部のチームだけで争われる。
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