「素晴らしい体験だったし、再びアトレティに幸運をもたらしました」

この記事は約3分で読めます。

土曜日、アトレティコ・マドリーとアスレティック・クラブの試合を観戦するため、メトロポリターノには63,810人の観客が集まりました。その中に、ビックから訪れた20人の姿がありました。彼らは、今季のコパ・デル・レイでアトレティコ・マドリーが最初に対戦したチームの選手たちでした。

この招待は、12月31日にカタルーニャで行われた試合をきっかけに、ディエゴ・シメオネ監督の発案で実現しました。

その試合で、アトレティコはカタルーニャ地方リーグの小さなクラブを相手に勝利を収めました。しかし、試合は決して楽なものではなく、81分にフリアン・アルバレスがPK(微妙な判定でしたが、それ以前に明確なハンドが見逃されていました)で先制点を挙げ、89分に「ラ・アラーニャ」が試合を決定づけました。この試合からアトレティコの歴史上最高となる15連勝の快進撃が始まりました。

試合後の記者会見で、シメオネ監督はビックの健闘を称え、その思いを監督のラモン・カラスカルにも直接伝えました。カラスカル監督は、アトレティコの試合を以前からよく見ていたことを明かし、さらに「ここからアトレティコは飛躍し、次の週にはパリでPSGにも勝つ」と話しました。そして、その言葉通りの結果となったのです。

この出来事以来、カラスカル監督はアトレティコのコーチングスタッフと良好な関係を築いています。シメオネ監督をはじめ、グスタボ・ロペスらとも交流を深め、12月6日にはマハダオンダのクラブ練習場を訪れ、アトレティコの練習を見学しました。その後、シメオネ監督やスタッフと再会し、カラスカル監督は「シメオネほどの名将が自分を迎え入れ、戦術について話してくれたことは本当に光栄だった」と感謝を述べました。また、2024年最後の試合となったモンジュイックでのアトレティコの1-2勝利も現地で見届けました。

そして約束は果たされ、先週の土曜日、メトロポリターノの西側スタンドにはビックのチームメンバーとスタッフが招待されていました。ただし、このきっかけを作ったカラスカル監督だけは、やむを得ず参加できませんでした。

「素晴らしい体験」
「チーム全員でこの場を共有できたことは素晴らしい体験でした。これは、私たちの努力に対するご褒美だと思います。とても貴重な経験でしたし、チームの結束がさらに強くなりました」と、ビックのセンターバック、ロジェ・クニルはMD紙(Mundo Deportivo)の取材に対して語りました。また、メトロポリターノはどの席からでも試合がよく見えると感想を述べました。

「アトレティのこの心遣いは本当に素晴らしかったですし、私たちは再び幸運をもたらしましたね」とクニル選手は笑いながら話し、シメオネ監督率いるチームの歴史的な連勝の始まりを振り返りました。

週末はリーグ戦がなかったため、ビックの選手たちはマドリードへの旅が可能でした。そして彼らは、帰路につくとすぐに今シーズン最大の目標である「テルセーラRFEF昇格」に向けて意識を切り替えました。現在、カタルーニャ・エリートリーグの首位に立っており、目標達成への道のりはまだ長いものの、確実に前進しています。クニルは「クラブにとって歴史に残る一年になるでしょう」と語りました。

コメント