11月30日にアトレティコ・マドリー&デポルティボのウルトラスの衝突によって死亡したフランシスコ・ホセ・ロメロ・タボアダさん(43)だが、死因が外傷性脳損傷であることが明らかとなった。スペイン『マルカ』が報じている。
デポルのウルトラス“リアソール・ブルース”に属していたタボアダさんは、アトレティコのウルトラス“フレンテ・アトレティコ”との衝突で、アトレティコの本拠地ビセンテ・カルデロンのそばを流れるマンサナレス川に落下。その後に引き上げられて病院に搬送されたが、心停止状態を切り抜けられず息を引き取った。死亡した日にも頭部負傷や低体温状態と報じられたが、翌日の検死によって、外傷性脳損傷が死因であったと明らかとなっている。
200人にも上るウルトラス同士の衝突は、アトレティコ対デポルティボが開始される3時間前に発生。デポルファンを乗せた数台のバスがマンサナレス川付近に到着した際に、“リアソール・ブルース”と“フレンテ・アトレティコ”が物の投げ合いや殴り合いを始め、合計で12人の負傷者と21名の逮捕者が出る事態となった。また両ウルトラスともに、他クラブのウルトラスの協力を受けていたことが確認されている。
なお4歳の息子、19歳の娘の片親であったタボアダさんだが、ウルトラスとの衝突、麻薬の密売、窃盗、脅迫などで、2001年から合計9回の逮捕歴があることが分かっている。
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