FCバルセロナ対アトレティコ・マドリーの試合では、多くの印象的なシーンが生まれました。見事なゴール、目まぐるしく変わるスコア、過去の時代を思わせるような試合展開、そして個々の選手の素晴らしいプレー。近年の試合の中でも、これほど多くの見どころが詰まった試合は珍しいでしょう。しかし、ピッチ外のある出来事も話題となっています。
それは、ディエゴ・パブロ・シメオネ監督の試合中の服装です。アトレティコ・マドリーのファンならご存じのように、シメオネ監督は通常、試合ではスーツやネクタイを着用することが多いです。しかし、この試合では全く異なるスタイルで登場しました。モンジュイックでの試合では、なんとチームのジャージを着用していたのです。この姿は普段の彼からは想像しにくいものでした。
SNSを中心に、一部では「コパ・デル・レイに対する軽視ではないか」と指摘する声もありましたが、実際の理由はまったく逆でした。スペインのラジオ局「カデナCOPE」のアントニオ・ルイス記者によると、シメオネ監督は今大会の過去のラウンド（ビック、カセレーニョ、エルチェ、ヘタフェ戦）ではすべてスポーツウェア姿で試合に臨んでいたとのことです。
つまり、今回の試合でジャージを選んだのは、これまで戦ったチームに対するリスペクトの表れだったのです。もしこの試合だけスーツを着てしまえば、過去の対戦相手とFCバルセロナを区別することになってしまうため、あえて一貫したスタイルを貫いたということでした。
コメント