26日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループA第5節、アトレティコ・マドリーは本拠地ビセンテ・カルデロンでのオリンピアコス戦を4-0で制した。
宿敵であるレアル・マドリーのレジェンド、ミチェル監督率いるチームをカルデロンに迎えたアトレティコ。同指揮官を侮辱するコールが響き渡るスタジアムで序盤から攻勢を見せると、9分に先制点を記録する。アルダ・トゥランとのワン・ツーからフアンフランが右サイドを突破。その折り返しから混戦となったペナルティーエリア内でGKロベルトがフアンフランにボールを渡し、スペイン代表DFのお膳立てからラウール・ガルシアがネットを揺らした。
アトレティコは先制後もボールを保持して攻め込み、39分に加点。左サイドをオーバーラップしたアンサルディの折り返しをボティアがクリアし損ねると、ファーサイドに位置していたマンジュキッチがこのボールを押し込み、今季の公式戦9点目を決めた。さらに44分には、ペナルティーエリア内右に侵入したアルダ・トゥランがロベルトと1対1となり股抜きを狙うも、これは元アトレティコGKがストップ。2-0のまま試合を折り返す。
シメオネ監督はハーフタイム、コンディションに問題を抱えるチアゴに代えてマリオ・スアレスを投入する。後半もコケ、A・トゥランを中心としたパス回しで高いポゼッション率を維持すると、マンジュキッチが立て続けに得点。背番号9はまず62分、A・トゥランのクロスからヘディングシュートを突き刺し、その3分後にはガビのFKから再び頭でネットを揺らした。アトレティコ加入後初となるハットトリックを達成したマンジュキッチだが、CLを舞台に3得点を決めた同クラブ史上初の選手となり、またイビチャ・オリッチの記録(10得点)を1点上回り、クロアチア人におけるCL最多得点選手にもなった。
4点のリードを得たシメオネ監督は、その後にA・トゥラン、マンジュキッチとの交代でラウール・ヒメネス、グリーズマンをピッチに立たせ、4-4-2から中盤にガビ、M・スアレス、コケ、前線にラウール・ガルシア、R・ヒメネス、グリーズマンを置く4-3-3にシステムを変更。終盤に入ると若干ペースを落としたものの、オリンピアコスの反撃を前に綻びを見せることなく、無失点のまま試合終了を迎えている。
第5節終了時点でのグループAの順位は首位アトレティコ(勝ち点12)、2位ユヴェントス(勝ち点9)、3位オリンピアコス(勝ち点6)、4位マルメ(勝ち点3)となり、アトレティコの決勝トーナメント進出が決定している。
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