わずか数ミリの差で、アトレティコは強豪との対戦を回避できず

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アトレティコ・マドリーはグループステージを5位で終えました。この順位により、チャンピオンズリーグの余分なラウンドを回避し、直接ベスト16(ラウンド16)へ進出することができます。さらに、次の対戦ではホームのメトロポリターノでセカンドレグを戦えるという大きな利点も得ました。

しかし、その一方で、ベスト16ではおそらくバイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリー、マンチェスター・シティといった大会屈指の強豪と対戦する可能性が高くなっています。もし1つ順位を上げて4位になっていれば、フェイエノールト、ユベントス、ミラン、PSVアイントホーフェンといった、現時点で大会の優勝候補とは言えないチームと対戦することができたはずでした。

VARに阻まれた4位浮上の可能性
アトレティコ・マドリーが4位に浮上できた可能性も十分にありました。その鍵を握っていたのは、アーセナル対ジローナ戦。この試合でアーセナルがジローナと引き分けていれば、アトレティコは4位になることができました。

実際に試合終盤の77分、ジローナのストゥアーニがゴールを決め、一時的に2-2の同点となりました。このゴールにジローナの選手たちは歓喜し、抱き合いながら祝福していました。しかし、VARの自動オフサイド判定によってゴールは取り消され、アーセナルの勝利が確定。その結果、アトレティコは5位のままとなりました。

試合後、ジローナのミチェル監督はこのゴールについて次のようにコメントしました。
「私たちにとってはゴールです。選手たちは喜び、祝福し、抱き合いました。たとえ取り消されたとしても、この瞬間は永遠に残ります。」

また、ゴールを決めたストゥアーニもこう語っています。
「本当に残念ですが、自分の中では決めた気持ちでいます。チームのみんなも同じ気持ちだったと思います。悔しいですが、この瞬間とチームの努力は誇りに思います。」

誰も理解できないPK判定
さらに、アトレティコ・マドリーが5位にとどまる結果となった背景には、ある不可解なPK判定も関係しています。

それはリール戦での出来事。メトロポリターノでの試合中、リールに与えられたPKが試合の流れを変え、このゴールが決定打となって1-2で敗戦しました。しかし、このPK判定は試合後も多くの議論を呼びました。

テレビのリプレイを何度見ても、なぜPKが与えられたのか理解できないほどの判定だったのです。さらに不可解なのは、VARがこの判定を覆さなかったこと。結局、この判定に納得できなかったアトレティコは、UEFAに正式な抗議文を提出しましたが、判定が覆ることはありませんでした。

それでもベスト8入りは果たしたアトレティコ
もしその1ポイントを獲得できていれば、アトレティコは4位に入り、より有利な相手と戦えた可能性がありました。しかし、それでも彼らはラウンド16に直接進出することができ、余計なプレーオフラウンドを回避することができました。

あと少しの差で…違う展開になっていたかもしれません。

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