ホセマ・ヒメネスはウルグアイ代表のキャプテンです。その事実に疑いの余地はありません。これまでに92試合に出場し、ウルグアイ代表の歴史において最多出場選手のトップ10に名を連ねています。歴代キャプテンのディエゴ・ルガーノまであと3試合、そして100試合出場も目前に迫っています。しかし、単なる数字以上に重要なのは、彼が示している質的な要素です。
ホセマはキャプテンとして振る舞い、その役割を果たしています。それはピッチ内外を問わず同じです。今年の9月と10月、ウルグアイ代表は南米予選で不調に陥り、12ポイント中わずか3ポイントを獲得、得点はゼロという完全な得点力不足に見舞われました。さらに、代表内では不協和音が生じていました。ルイス・スアレスが代表チーム内の状況や、マルセロ・ビエルサ監督と選手たちとの関係性について発言し、内部の問題が表面化しました。
この問題の背景には、アメリカで開催されたコパ・アメリカ期間中の数週間にわたる選手たちの共同生活がありました。これによって対立が高まり、スアレスが代表引退を発表した9月末に状況が爆発しました。その後、チームには二つの選択肢がありました。問題を深刻化させるか、それともこの対立を変革のきっかけとするかです。ホセマは後者を選びました。スアレスというアイドルを批判するのではなく、人間関係のいくつかの側面を見直し、2026年ワールドカップに向けて同じ監督のもとで進むための「機会」と捉えたのです。
ホセマが10月に予選のためにチームに合流した際の発言は非常に重要でした。彼は冷静な態度で事態を落ち着かせました。10月の試合結果はウルグアイ代表を救うものではありませんでしたが、少なくとも状況の悪化は避けられました。
ホセマは状況と文脈を理解し、グループのリーダーとして行動しました。このグループは若く、2010年南アフリカ大会で活躍した世代の最後のメンバーがチームを去った後の再編と過渡期にあります。現在は新しい選手たちが主役としての責任を引き継ぐ段階にあり、自らの居場所とアイデンティティを模索しています。それがワールドカップへの道のりの一環です。
さらにホセマはピッチ内でも重要な役割を果たしました。コロンビアとの試合(モンテビデオのエスタディオ・セントナリオ)では守備陣の中心として奮闘し、時には技術的に、時には力強く相手の攻撃を食い止めました。そして、ブラジルとの試合(バイーア州)では素晴らしいプレーを見せ、フォルミダブルなマティアス・オリベラとともに、地元ブラジルの猛攻を一晩中しのぎました。
ホセマはスタメンとしてもキャプテンとしても揺るぎない地位を築きました。ビエルサ監督体制の初期、指揮官が優先したセンターバックはロナルド・アラウホ、マティアス・ビーニャ、セバスティアン・カセレス、そしてマティアス・オリベラでした。キャプテンの役割もフェデ・バルベルデが担っていました。しかし、月日が経つにつれて、ホセマは文句を言わず静かに機会を待ち続け、現在では欠かせない存在となっています。
また、キャプテンとしての役割も確立しました。フェデ・バルベルデは多くの試合でキャプテンマークを巻きましたが、その性格からキャプテンに最適とは言い難く、彼の役割はブラジル戦で見せたような圧巻のミドルシュートで得点を挙げるような場面にあります。
こうしてホセマは、ピッチ外での的確な言葉と、ピッチ内での安定した高水準のプレーによって、リーダーとしてウルグアイを11月における低迷から救い出し、11月21日にエスタディオ・セントナリオで行われる南米予選のアルゼンチン戦へ向けて希望を繋ぎました。
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