MDの最新情報によると、9月29日にエスタディオ・メトロポリターノで行われたダービーでの事件に対する制裁として、アンチバイオレンシア委員会が提案した処分内容が明らかになりました。この提案では、スタジアムの全面閉鎖を2週間行うとともに、65,000ユーロの罰金が科される見込みです。また、事件に関与したとされる6人のファンに対しては、経済的な罰金と入場禁止処分も提案されています。
この制裁の提案は、すぐに実行されるわけではありません。提案が正式なものとなった後、内政総局による適切な処理が行われるための手続きが始まります。
手続きが開始されると、アトレティコ・デ・マドリー側に対して公式な通知が行われ、クラブはその制裁に対する異議申し立てを行う権利があります。クラブは、この処分の根拠や証拠の確認を求めることができ、通常、何らかの異議が提出されます。これにより、最終的な決定が下されるのは、通常2か月後以降であり、場合によっては3か月以上かかることもあります。また、アトレティコ・デ・マドリーはこの決定に対してさらに異議を申し立てることが可能です。
また、その時点でRFEF(スペインサッカー連盟)の規律委員会による既存の処分が履行されているかも重要なポイントです。RFEFからは、スタジアムの部分閉鎖と45,000ユーロの罰金が科されており、クラブはこれを控訴しているため、今後数日でその結果が明らかになる見込みです。どのような結果であっても、アトレティコはさらに異議を申し立て、スポーツ行政裁判所に対して仮の措置を求めることができます。
最終的に、内政局がアトレティコに対する処分を発表する時点で、もしRFEFによる処分が同様の性質であれば、すでに処分が履行されたと見なされる可能性があり、クラブは追加の罰金支払いと、特定のファンに対する処分だけを履行すればよいことになるかもしれません。しかし、その時点でRFEFの処分がまだ未解決の場合は、どちらの処分が優先されるかが判断されるでしょう。この一連のプロセスは、長期間にわたる可能性があります。
2022年のセビージャ・ダービーの前例
実際、スペインでは2022年1月に行われたベティス対セビージャのコパ・デル・レイの試合で前例があります。この試合では、ビジャマリン・スタジアムでセビージャの選手ジョルダンが棒で攻撃され、審判のデ・ブルゴス・ベンゴエチェアが試合を中断しました。
RFEF(スペインサッカー連盟)の規律委員会はスタジアムの2試合の全面閉鎖を決定しましたが、RFEFの控訴委員会によって部分的にしか確認されませんでした。しかし、TAD(スポーツ行政裁判所)は2022年9月にこの閉鎖を無効とし、36,000ユーロの罰金を科す決定を下しました。
当時、国家暴力防止委員会は、この事件を非常に重大なものと見なし、150,000ユーロの罰金と1か月間のスタジアム閉鎖を提案しました。しかし最終的には、60,001ユーロの罰金が科され、事件は「重大」との評価にとどまりました。
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