ガビ、亡きアラゴネス氏を胸に決戦へ

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クラブ・アトレティコ・マドリーは、故ルイス・アラゴネス氏に敬意を表して24日のUEFAチャンピンズリーグ決勝を戦う。主将のガビは、亡きレジェンドにリスボンで勝利を捧げると誓った。

40年前にアトレティコにとって過去唯一の欧州頂上決戦の舞台でプレーし、同クラブの監督を4度務めた経験を持つアラゴネス氏は、今年2月にこの世を去った。チームは24日、その名を襟に縫い込んだシャツを着てレアル・マドリーCFと戦う。この大一番を前に、アトレティコのユース出身のガビは、UEFA EURO 2008でスペインを優勝に導いたアラゴネス氏を称えた。

「彼はこのクラブの歴史上、唯一無二の存在だ」と30歳のMFは言う。「僕らは皆、彼に借りがある。明日は彼が求めたレベルでプレーし、彼が望むようなゲームをしたい。僕らにはアラゴネス監督がついていると信じているよ」

ディエゴ・シメオネ現監督も、ガビに影響を与えた人物の一人だ。このアルゼンチン人のカリスマ指揮官は、試合前日にもエスタジオ・ド・SLベンフィカで際立つ存在感を放った。「僕らは彼を信じている」とガビは言う。「人々が彼を好もうが嫌おうが、監督は僕らを勝利に導いてくれている。勝っている限りは素晴らしいことだ。僕は勝つためにここへやって来た。僕ら全員がそうだし、これまで監督に勝たせてもらってきた。本当に素晴らしいことだよ」

ガビの同僚チアゴは、指揮官に対してさらなる賛辞を贈った。「僕らにとって、そしてこのクラブのあらゆる人にとって、(シメオネ監督は)神のような存在だ」とこのポルトガル代表は語った。「彼はこのクラブへやって来て、何もかも変えた。彼が口に出したことは、その通りになる。”僕らは監督についていく。彼が橋から飛び降りろと言えば、僕らはそうするよ”。彼が監督で本当に誇らしいよ」

チアゴがアトレティコで唯一のポルトガル人選手である一方、マドリーにはファビオ・コエントラン、ペペ、クリスチアーノ・ロナウドがおり、決勝の開催地であるリスボンの人々の多くがマドリーの応援に回るとみられている。「僕は全然気にしないよ」と33歳のMFは言う。「マドリーにはロナウドやその他のポルトガル人選手たちがいる。でも、僕やアトレティコを応援してくれているポルトガルの人たちが大勢いることも知っているさ。好きな方を応援すればいいよ」

「もちろん、自分がよく知るスタジアムでプレーできるというのは、特別なことだ。子供の頃に夢にみていたことだからね。アトレティコのユニフォームを着てここに立てることを、とても誇りに思う。明日、僕らがトロフィーを手にできることを願うばかりだよ。(マドリーのポルトガル人選手たちとの)会話は試合後までとっておく。現時点では、彼らを友人として見ることはできないからね」

そう語ったチアゴは、ロナウドの能力を十分に警戒している。「向こうにはビッグネームが何人かいる。クリスチアーノはその筆頭だろう。僕らとしては、シーズンを通してそうしてきたように冷静さを保ち、できるだけクリスチアーノにボールを触らせないようにしたい。危険な選手だから、彼がボールに触らないにこしたことはないよ」

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