週末に18年ぶりのスペイン・リーガ優勝を決めたクラブ・アトレティコ・マドリーだが、主将のガビは大勢のサポーターの前で、「最高の瞬間はまだ訪れていない」と告げた。
マドリードを「赤と白に染めたい」というディエゴ・シメオネ監督の夢はかなった。リーガの新王者となったアトレティコは18日夜、 スペインの首都で優勝パレードを実施。フエンテ・デ・ネプトゥーノ(ネプチューンの噴水)をアトレティコのマフラーや旗で飾る前に、MFガビは観衆に向かって話した。「これは始まりに過ぎない。大きな栄誉であり、僕らの努力が報われた結果だけど、最高の瞬間はまだこれからだ」
エスタディオ・ビセンテ・カルデロンからネプトゥーノまで、オープンバスでのパレードのルートには推定20万人が集まった。2011年末にアトレティコの指揮官に就任して以来、4度目のパレードとなったシメオネ監督は、最後にステージでダンスも披露。「選手たちに感謝したい。彼らの頑張りがなければ何も成し遂げることはできなかった」とアルゼンチン人指揮官は言う。「ただリーガのタイトルを獲得したというだけではなく、それ以上の価値がある。選手たちは、自分を信じて努力すれば何事も成し得るということを証明した」
17日の試合では、アレクシス・サンチェスに決められた先制点をディエゴ・ゴディンが帳消しにし、FCバルセロナをアウェーで1-1の引き分けに抑えて貴重な勝ち点1を確保。左SBフィリペ・ルイスは、この国内リーグでの成功においてシメオネ監督が果たした役割について指摘した。「監督は敗北を受け入れない人だ。それが僕らをここまで引っ張ってきてくれた」とブラジル人DFは説明する。「監督は少しずつ、自分のなかに限界を設けなければどんな目標でも達成することができると、僕らに思い込ませてくれた。今どき、うちのように予算の少ないチームがリーグを制するのはものすごいことだよ。僕らはハードワークと強い信念、そして闘志でそれを成し遂げた。(UEFA)チャンピオンズリーグでも優勝してシーズンを締めくくりたい」
スペイン代表DFフアンフランもこれに同調する。「僕らはこの快挙を繰り返したい。このチームは歴史に名を残すことになる。僕らはシーズンを通して、バルセロナとレアル・マドリー(CF)としのぎを削ってきた。その選手たち、チーム、そして歴史とね。うちのチームカラーが意味するものはわかっているよ。僕らもファンと同じように感じているからね」と語った。9度の欧州制覇を誇るレアル・マドリーと対戦する24日のUCL決勝を、「今シーズンで最も難しい試合」だというフアンフランは次のように続けた。「ものすごく強いライバルと顔を合わせるけど、希望と自信を持って試合に臨むつもりだよ」
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