形勢不利との評価を歓迎するチアゴ

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スペイン・リーガの首位に立ち、UEFAチャンピオンズリーグでも無敗のままベスト8まで勝ち上がったクラブ・アトレティコ・マドリーは、エリートクラブには太刀打ちできないのではないかとする周囲の疑念を見事に払拭している。

アトレティコに対して、いまだに実力以上の舞台に立っているとの声も聞こえてくるが、敵地でFCバルセロナに挑む準々決勝第1戦を前に、チアゴは次のように語った。「僕らには自分たちのアイデンティティーがあり、それは誰が見ても分かるものだ。僕らがチャンピオンズリーグで戦っている相手は、豊富な資金に恵まれているチームばかりだ。だからこそ、自分たちはサッカー界のロビン・フッドのようなものだと思っているよ」

しかし、欧州最高峰の舞台に戻ってきたアトレティコは、ここまで見事な快進撃を披露。強豪相手に臆することなくグループステージを無敗で勝ち上がると、ベスト16ではACミランを2試合合計5-1で一蹴している。チェルシーFCやユベントスで活躍したあと、2010年にまずレンタルでアトレティコに加入したチアゴだが、UCLのこのステージでの経験は比較的少ない。それでも、この流れが決して悪くないことは分かっている。

この32歳のMFは、経験不足がアトレティコの弱点にはならないと主張する。「自分には長年の経験があるけど、チャンピオンズリーグの準々決勝では2度しかプレーしていない。対照的にバルセロナは、ここ6シーズン続けてベスト8を突破している」とチアゴ。「このチームでは本当に気分よくプレーしているよ。それに僕らは近年に何度か決勝を戦っているので、間違いなく十分に経験を積んでいるはずさ」

ホームのバルセロナに押し込まれる展開が予想されるにせよ、アトレティコも攻めの姿勢を失ってはいない。「アウェーでゴールを奪うことは非常に重要だし、第2戦に向けて安心感も手に入る。最近のバルセロナ戦では自分たちのサッカーにこだわりつつ、組織的なプレーができているよ」とベテランMFは語った。

実際、今季の両チームは互角の勝負を演じており、3度の対戦をいずれも引き分けで終えている。リーガでのアトレティコはバルセロナに勝ち点1差の首位に立っているが、チアゴに油断はない。「僕らが対戦する相手は、偉大な選手が揃ったバルセロナだ。可能な限り最高のプレーを披露すること、そして自分たちの武器を活用しなければならない」

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