前節の結果により、勝ち点で並んだレアル・マドリーを当該対決の成績によりかわし、5節振りに首位に返り咲いたアトレティコ・マドリー。ディエゴ・シメオネ監督が、25日の練習後に行われた会見で、3強による優勝争いについて自身の見解を示した。
先日、「アトレティコ・マドリーがタイトルを争っていることを快く思わない者もいる」と発言していたシメオネ監督。この日は、レアル・マドリーのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが、23日に行われたバルセロナとの“伝統の一戦 クラシコ”の敗戦後に、自分達に不利かつ相手に有利なジャッジを恣意的に行ったとして主審を厳しく批判したことについて聞かれると、具体的なコメントは避けながらも正直な感想を漏らした。
「あれには本当に笑わされた。申し訳ないけれども、個人的な意見はなしにさせて貰いたい。しかし、正直言って大笑いさせられたよ」
シメオネ監督がこのような発言をするのも、圧倒的な戦力を持つレアル・マドリーにしてはあまりにも余裕がない態度に映ったからのようで、アトレティコ・マドリーはあくまでもダークホースとの従来通りの姿勢を貫いた。
「シーズンはまだ9試合も残っている。今、首位にいるのはアトレティコ・マドリーだが、リーガを制覇するために必要な全ての要素を兼ね備えているのはレアル・マドリーとバルセロナだ。実際、アトレティコ・マドリーはここ50年間で1度しかチャンピオンになっていない。これは自分のチームを悪く言っているのではなく、現実に目を向けているだけだ。彼らと対抗するためには常に勝利を収めなければならず、それは極めて難しいことだ。我々はそれゆえ、目の前の試合に集中するという姿勢を、自分達に最も合った戦い方として貫いてきた。残り2、3試合の時点で首位に立っていれば話は別だが、そうでもない限り優勝は我々とは関係のない事だ」
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