23日のリーガエスパニョーラ第29節、アトレティコ・マドリーは敵地ベニト・ビジャマリンでのベティス戦を2-0で制した。
リーガ優勝戦線に生き残るために勝利が必要なアトレティコ。ミッドウィークのセビージャダービーでPK戦までもつれ込む激戦をこなしたベティスとの対戦となったが、前半はカルデロン監督率いるチームが一歩も引くことなく、フィジカルコンタクトの応酬を強いられる。シメオネ監督のチームは23分、ジエゴ・コスタが繰り出した強烈なシュートがGKアダンを破るも、オフサイドの判定によって得点は無効に。前半は0-0で終了する。
後半開始から2分後、アトレティコはカウンターからフアン・カルロスにポスト直撃のシュートを放たれて肝を冷やす。その後もインテンシティーを発揮し続けるベティスに苦しめられたが、56分にハンドを犯したブライアン・ロドリゲスが2枚目のイエローカードを提示されて数的優位に。その1分後、ペナルティーエリア手前のガビが、ミドルシュートを枠内右に突き刺してようやくスコアを動かした。
シメオネ監督は先制後、ラウール・ガルシアをジエゴに代えて中盤でボールを落ち着かせることを試みる。そして63分、D・コスタが第15節エルチェ戦以来となる敵地での得点を記録。ブラジル出身FWはコケのヘディングでのパスから最終ラインを抜け出し、左足のシュートでネットを揺らした。5試合5得点とベティスと相性の良さを見せつけた“パンテーラ(D・コスタの愛称、黒豹の意)”は、今季のリーガ得点数を23に伸ばしている。
2点差としたシメオネ監督はアルダ・トゥラン、コケをベンチに下げてビジャ、ソサを投入。疲労が見えるベティスを相手に、ビジャを中心として3点目を狙い続け、試合終了までを過ごしている。アトレティコはクラシコを控えるレアル・マドリーと勝ち点70で並び、直接対決の結果で上回って首位に浮上。勝ち点19で最下位に沈むベティスは、降格が時間の問題となり始めている。
また、エル・サダールでのオサスナ対セビージャは2-1でセビージャが勝利を収めた。エメリ監督のチームは27分にハイロが先制点を奪い、46分にバッカのPKで加点。オサスナの反撃をアクーニャの1点だけにとどめ、難所パンプローナで5年ぶりの勝利を挙げた。5連勝と勢いに乗るセビージャは暫定で5位に順位を上げ、4連敗のオサスナは降格圏と勝ち点2差で16位に位置している。
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