アトレティコ・マドリーのサポーターは、ヨーロッパでも屈指の熱狂的なサポーター集団として知られています。おそらく誰もがその忠誠心に疑いの余地はないでしょう。それは単にメトロポリターノ・スタジアムが常に満員に近い雰囲気になるというだけではなく、重要な試合の前にはゾクゾクするような盛り上がりを見せる「コルチョネロ」の愛称を持つサポーターたちが、ピッチに入る選手たちを鼓舞する圧巻のパフォーマンスを披露してきた歴史からも明らかです。
彼らの熱狂は、単にスタジアムの雰囲気や特別な試合前だけではありません。必要とあらば、サプライズで練習場に現れ、横断幕や声援でチームを後押しする数少ないサポーター集団の一つでもあるのです。また、アウェイ戦の不振が続く中でも、シメオネ率いるチームは、どんな試合でも観客席からの声援がなかった、と言えるような試合は経験していません。
そして、カディスでもそれは繰り返されました。何百人ものサポーターたちがヌエボ・ミランダージャに詰めかけ、アトレティコ・マドリーのまたしても続くアウェイでの失態を目の当たりにしました。問題は単に敗戦したことではなく、その内容にあったのです。アトレティコのサポーターたちの忍耐も限界に近づきつつあるようです。
直近のホームゲーム、レアル・ベティス戦では、シメオネが終盤に攻撃的な選手を下げて守備的な選手を投入した際、サポーターからブーイングが起きました。そして、3月9日土曜日のヌエボ・ミランダージャでの試合でも、アトレティコ・マドリーのサポーターたち、特にその多くは、普段あまり見られない行動に出ました。
試合終了後、アトレティコ・マドリードの選手たちは、サポーターがいるスタンドに移動し、声援を送ってくれた遠征組に感謝の意を表しました。しかし、選手たちがそこで目にしたのは、多くのサポーターから試合内容を批判する声でした。「そうではない、これではだめだ」、「違うんだ」と指を指す人や、もっと誇りを持ちプレーしろと、エンブレムを指差す若いファンもいました。その様子は、Movistarのカメラに捉えられ、解説者も驚くほどの怒りを露わにしていました。
キャプテンのコケはメッセージを理解
アトレティコ・マドリーのサポーターの怒りは、選手たちにも伝わっていました。「サポーターたちは怒っている。でも、僕たちは彼らに喜びを与えなければならない。彼らは僕たちのプレーを見に遠征し、そのために給料を使ってくるんだ。今日の消極的な態度ではなく、ホームのような姿勢で戦う必要がある」とコケはコメントしました。
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