今週末、レアル・マドリーを本拠地ビセンテ・カルデロンに迎えての“マドリー・ダービー”に臨むアトレティコ・マドリーに、かつてのチームのエースであるチェルシーのフェルナンド・トーレスから応援メッセージが届いた。
アトレティコ・マドリーは現在、直近の公式戦6試合で4敗を喫するなど、前半戦の快進撃が影を潜めている。だが、スペイン紙『Marca』とのインタビューに応じたF・トーレスは、チームがシーズン終盤を迎えても優勝争いを繰り広げていることを強調すると共に、先日のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝で苦杯を嘗めたレアル・マドリーへのリベンジに期待を寄せた。
「評価というものは、総合的に下されなければならない。2強のためのリーグと言われ続けてきた状況を考えると、アトレティコ・マドリーの健闘は称賛に値するべきものだ。経済面を筆頭に、あらゆる面でレアル・マドリーとバルセロナに差を付けられているアトレティコ・マドリーがタイトルを獲得するのは、通常であれば考えにくいことだ。だが、彼らは3月を目前にした今も、バルセロナと勝ち点で並び、レアル・マドリーからも3ポイント差につけている。この混戦がシーズン終わりまで続くことを願っている。今回のダービーに関しては、カルデロンが舞台だし、フットボールは11人同士の戦いだ」
F・トーレスはまた、アトレティコ・マドリーの近年の成功について、愛情のこもった言葉をもって喜びを表した。
「アトレティコ・マドリーの試合は可能な限り全て見ている。耐える姿は昔も今も変わらないが、最終的に満足して試合を終えられるというのが以前との違いだ。昔は憂鬱に垂れ下がっていた頭が、今は堂々と胸を張っているね。このような変化が生まれたのも、何年にも渡りハードワークを続けてきたからだ」
一方、アトレティコ・マドリーの躍進の原動力と言われているディエゴ・シメオネ監督に関して質問されたF・トーレスは、チームメイトとして一緒に戦った当時を振り返った。
「自分が主将として百戦錬磨のシメオネと一緒にプレーしていたなんて、振り返ってみれば本当に凄いことだ。とはいえ、あの当時の僕は主将だったけれども、ベテランから多くを学ぶべき若手でもあった。そんな中、彼はとりわけ多くのことを教えてくれ、将来は素晴らしい指導者になると思ったものだった。そう、今現在の彼のようにね」
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