11日に行われたリーガ・エスパニョーラ第19節、アトレティコ・マドリーはバルセロナをホームに迎えての首位攻防戦でスコアレスドローに終わった。この結果、首位バルセロナと同勝ち点の2位のまま前半戦を終えることになったアトレティコ・マドリー。悲願の首位奪取はならなかったものの、ディエゴ・シメオネ監督は試合後の会見で、互角の勝負に一定の満足感を示した。
「強力な2チームによる、競争的で見応えのある試合だった。両チームとも自分達の武器を生かすと同時に相手の武器を防ぐことを目指し、個性をもって戦った。決定機は非常に少なかったが、両チームがそれぞれ手にした」
これにより、シーズン序盤の“スーペル・コパ・デ・エスパーニャ”(スペイン・スーパーカップ)に続き、バルセロナとの対戦で3戦連続ドローに終わったアトレティコ・マドリーだが、シメオネ監督は、強力攻撃陣を誇る相手を無失点に抑えたことを評価した。
「戦術が完璧に機能しながらも、スコアレスドローに終わる試合もある。我々は頭脳的な試合をしようと試みたが、それができたと思う。最近の試合で4~5ゴールを挙げてきたバルセロナが、今日はノーゴールに終わったのだからね」
シメオネ監督はまた、バルセロナと同勝ち点で前半戦を終えたチームを称賛すると同時に、両クラブの圧倒的な予算の差を埋める戦いができていることを強調した。
「50ポイントというのはとてつもない数字だ。これはハードワークを続けてきた選手達の努力の結晶だ。彼らには賛辞を送りたい。我々は今日、ホームで勝利を熱望してプレーした。しかし、両者の間には予算面での決定的な開きがあるのも事実だ。我々はバルセロナをリスペクトしているが、彼らとの間には400万ユーロ(約564億円)という小さな差がある」
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