アトレティコ、敵地ウィーンで快勝

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序盤に生まれたラウール・ガルシアの先制点、そしてジエゴ・コスタの2ゴールにより、クラブ・アトレティコ・マドリーがFKオーストリア・ウォーンの本拠地で快勝し、UEFAチャンピンズリーグ・グループGで独走態勢に入った。

グループステージ開幕から2連勝としていたディエゴ・シメオネ監督率いるアウェーチームは、同じ勢いで試合に入ると、開始20分までに勝ち点3を大きく引き寄せる。まずはガルシアがフィリペ・ルイスのパスを押し込むと、コスタが見事な個人技から追加点を決めた。コスタは後半の早い時間帯にも得点し、チームを快勝に導いている。

オーストリアは見慣れないゴールドとブラックの第3ユニフォームで立ち上がりから積極姿勢を見せたが、すぐに相手に押し込まれる。ホームチームの守備陣を脅かしたのはアトレティコの右SBフアンフランで、遠めからゴールを狙うも、弧を描いたシュートは惜しくもGKハインツ・リントナーにゴールの外へと弾き出された。

しかし、間もなくしてアウェーチームに先制点が生まれる。8分、左サイドでコケの絶妙なパスにルイスがオフサイドトラップをかいくぐって抜け出し、ゴールへ接近。ルイスがリントナーを引きつけて横へボールを流すと、ガルシアは大きく開いたゴールにフィニッシュを押し込んだ。

リードされたオーストリアは、さらなる災難に見舞われる。まずはチーム得点王のマルコ・スタンコビッチがふくらはぎのケガを再発させて途中交代。さらに、コスタに2失点目を喫してしまう。ハーフウェー付近でボールを拾ったコスタは、そのまま駆け上がるとDF二人をかわしてシュート。この冷静なフィニッシュにリントナーはなすすべなく、試合の4分の1が終わる前にスコアは2-0となった。

そこまでは一方的な展開だったが、アトレティコが急に守りを固め始めると、オーストリアは前半の残り時間を支配。フィリップ・ホジナーには最大のチャンスが訪れたものの、ファーポスト付近からノーマークで放ったボレーシュートはクロスバーに阻まれてしまった。

オーストリアの勢いはハーフタイム後まで持続。フロラン・マダーが遠めから狙った一撃はクロスバーをわずかに越えた。

しかし、グループG最下位から抜け出そうと攻勢を強めたホームチームは、手薄になった守備をアトレティコの切れ味鋭い攻撃陣に突かれてしまう。後半開始の8分後、途中出場のエミリアーノ・インスアがペナルティーエリア内へパス。これを受けたコスタは、反転して再びリントナーを破った。

そのまま勝利を収めたアトレティコは、3戦全勝として後続に対するリードを5ポイントに拡大。スペインで迎える第4節で再びオーストリアと対戦する。そのオーストリアは勝ち点1で最下位のままとなっている。

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