UEFAチャンピオンズリーグ・グループDのチェルシーFCは21日、地元ロンドンにクラブ・アトレティコ・マドリーを迎える。相手は今季わずか一勝と不調に苦しんでいるが、ミヒャエル・バラックはチームに一切の気の緩みはないと断言した。
国内での不調
2008-09シーズンのスペイン・リーガを4位で終えたアトレティコが、今季は低迷を続けている。18日のCAオサスナ戦に0-3で完敗し、早くも今季3敗目を喫して15位に転落。開幕からの7試合で勝ち点6という数字自体も、1部リーグでの過去15年間で最悪の成績となった。しかし、本拠地スタンフォード・ブリッジでのアトレティコ戦を「危険な試合」と表現するバラックは、相手の調子がどうであれ、グループリーグ3連勝を目指すチェルシーの姿勢に変わりはないと主張している。
自信
「アトレティコが追い込まれていることは誰もが知っている。しかし、不本意なスタートを切った彼らに対し、われわれが勝って当然と思われているからこそ、危険な試合になると思う」と33歳のドイツ代表MFは語った。「そんな先入観がこの試合の危険なところ。十分に注意する必要がある。だが、チェルシーは豊富な経験を積んだ強力なチームだ。常に良いプレーを披露し、最低でも準決勝まで勝ち上がってきたことは、近年の実績が物語っている。これまでと同じように、明日も自分たち自身を信じなければならない」
ヘディングから2失点
とはいえ、プレミアリーグでアウェー2連敗中のチェルシーにも不安材料がある。1-2で敗れた17日のアストン・ビラFC戦では、CKから相手のCBにヘディングで2ゴールを喫してしまったのだ。足首の負傷でこの試合を欠場したバラックも、自身やチームメートが守備に課題を抱えていることを認識している。「全員で動き方を見直し、ペナルティーエリア内での連係を深める必要がある」と彼は続けた。「失点を許したくないという、一人ひとりの意識が問題なんだ。たとえ練習を重ねたとしても、セットプレーの場面で誰かが集中を欠いてしまえば、それが失点につながる。だからこそ、各自がしっかり意識して臨まなければならない」
映像で確認
ビラ戦の2失点だけでなく、ほかの試合でもセットプレーから許したゴールは、イングランドのメディアがここ数日間、問題として取り上げている部分だ。とはいえ、バラックはチームの問題点ばかりを気にかけているわけではない。チェルシーの復調を信じて、「コバム(練習場)では全員で映像を確認した」と付け加えた。「一日かけてチェックしたので、ミスについては誰もが理解できたと思う。ミスを犯した本人もね。しかし、サッカーとは誰かが必ずミスをするスポーツだ。一度誤りを犯すと、もう二度と起こってほしくないと願う。われわれは自分たちの長所、素晴らしいサッカーで勝利を収めるという部分に集中しなければならない」
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