クラブ・アトレティコ・マドリーのMFマニシェは、11日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦で思い出の地エスタディオ・ドラゴンへ戻る。だが、古巣FCポルトを破って準々決勝へ勝ち進むには、「チームが最大限の力を発揮しなければならない」と語った。
幸運な引き分け
ポルトは、1週間前に敵地ビセンテ・カルデロンで行われた第1戦を2-2で終え、第2戦を前に優位に立った。しかし、ポルトの主力選手だったマニシェは、アトレティコにとって最悪の状況になる可能性があったことも認めた。「ポルトは私たちよりも上だった。試合を終始支配していた。2失点に抑えることができたのは不思議だった」。アトレティコはマキシ・ロドリゲスとディエゴ・フォルランの得点で2度リードしながら、いずれもリサンドロの同点ゴールで追いつかれた。しかし、今大会の得点王争いでトップに立つリサンドロは、前線でコンビを組むフッキと同様、何度も決定的なチャンスを生かせなかった。「最高のサッカーをしなければ、厳しい試合になることは分かっていた。ポルトは非常に冷静だった。1-1に追いついてからは何度も得点機をつくっていた」とマニシェは振り返った。
ファンへの感謝
第2戦が行われるのは、ポルトの本拠地エスタディオ・ドラゴン。31歳のポルトガル代表が感傷的な気持ちになるのも当然のことだ。マニシェはポルト在籍時代、ジョゼ・モウリーニョ監督の下でUEFAカップとUEFAチャンピオズリーグの両大会で優勝を経験した。「特別な気分だ。偉大なクラグで素晴らしい3年間を過ごした。ポルトのファンが示してくれた愛情に感謝するため、メッセージを送りたい」。だが、両チームが再び激突する90分間は、そういった感情は棚上げしなければならない。マニシェも古巣ではなく、アトレティコの勝利を確信する。「まだ90分ある。厳しい試合になるが、私たちは優れた選手がそろっている。だが、最大限の力を発揮しなければならない」
アウェーゴール
マニシェのチームメートのシモンもポルトガル王者を称賛したが、同時に本拠地での2失点を後悔した。「ポルトとの試合は楽ではない。2失点したのは残念だ。このような大会では許されないことだ」。だが、母国での試合には前向きな言葉を加えた。「われわれが(第1戦に)勝ってもおかしくなかった。まだ90分残っている。結果がどうなるかは分からない」
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