アトレティコはグループ2位

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9日にスタッド・ベロドロームで行われたUEFAチャンピオンズリーグ・グループDの最終戦は、オリンピック・マルセイユとクラブ・アトレティコ・マドリーがスコアレスドローに終わった。この結果、マルセイユが来年からのUEFAカップ決勝トーナメント1回戦への出場権を確保した一方、アトレティコはグループ2位に甘んじることになった。

気迫を欠く
リバプールFCがPSVアイントホーフェンを3-1で下したため、アトレティコが首位通過を果たすには勝ち点3が必要にあった。しかしアウェーチームは前半を通して気迫を欠き、後半に入ってからもすぐに活気を失った。一方、ホームのマルセイユは少なくとも攻める姿勢を見せたが、最後まで決定的なチャンスをつくれなかった。それでも3位の座を確保できたことについて、PSVの希望を砕いたリバプールに感謝していることだろう。

アグエロに見せ場
アトレティコのハビエル・アギーレ監督は、スポルティング・ヒホンに快勝した先週末のスペイン1部リーグの試合からメンバー8人を変更。だが、チームの要であるセルヒオ・アグエロはこの日もプレーし、真っ先に見せ場をつくった。7分、このアルゼンチン代表FWはビトリーノ・イウトンからボールを奪取すると、そのまま攻め上がって際どいところへクロス性のシュートを放ったが、ボールはラインを割った。対するマルセイユも、CKのチャンスでロナルド・ズバルのヘディングがポストのわずか外側へ。徐々に構成を強めたホームチームは、引いて守る相手に対してさらに2度のチャンスをつくったが、いずれもママドゥ・サマサが落ち着きを欠いて決められなかった。

サマサが負傷
22歳のサマサは負傷欠場したママドゥ・ニアンの代役としてUEFAチャンピオンズリーグ初先発を果たしたが、わずか29分で自身も負傷してしまい、マティウ・バルブエナと交代でピッチを去った。マルセイユのエリック・ゲレツ監督にとっては、ゲームプランを早い段階で崩されたことに加え、ボールをキープできないことももどかしかった。その後はどちらも相手ゴールを脅かせず、39分過ぎにようやくズバルが枠内へヘディングを飛ばしたものの、アトレティコのフランス人GKグレゴリー・クペはこれを難なく処理した。

アトレティコにも攻めの姿勢
0-0のまま終わった前半の結果について両者が唯一前向きにとらえることができたのは、ハーフタイムの時点でPSVとリバプールが1-1で引き分けていたため、そのまま試合が終わっても、ともに目標を達成できるという点だった。しかし、自力で3位を確定させたいマルセイユは、後半に入ると活気あふれるプレーを披露。対するアトレティコも前半と比べて明らかに前からプレスをかけるようになっていった。そして55分にはディエゴ・フォルランを投入。しかし代わりに退いたのはアグエロだった。

ベン・アルファのシュート
アトレティコの10番アグエロが尻すぼみに終わった一方で、マルセイユのフランス代表MFアテム・ベン・アルファも鮮やかなボールタッチやアイデアを見せながら、思うように攻撃を組み立てられずにいた。流れから好機をつくれないホームチームは、代わりにCKから相手ゴールを脅かす。そのうちの一つのチャンスではヒルトンのシュートが惜しくも止められ、こぼれ球を受けたベン・アルファの低く抑えた一撃もクペに難なくセーブされた。元オリンピック・リヨンの守護神は、カリム・ジアニのFKもゴールの横へはじき出す。さらにタイエ・タイウォがシュートを浴びせるも得点は奪えず、ホームのファンは試合終了が近づくにつれ、むしろリバプールリードの情報を頼りにしているようだった。

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