リバプールFCのラファエル・ベニテス監督は、4日にホームで行われるUEFAチャンピオンズリーグ・グループDのクラブ・アトレティコ・マドリー戦について、故障中のフェルナンド・トーレスが古巣との一戦に出場できる可能性は70%だと話した。
太ももの故障
トーレスは太ももの故障により、1-1で引き分けた第3節のアトレティコ戦を含め、リバプールのここ5試合を欠場している。ベニテス監督は4日のゲームへの出場の可否は試合当日の朝に決めると語った。「出場の可能性は70%だ。練習での様子を見て、彼と直接話をしたあと、出場させるかどうか決める。彼自身が問題ないと言うなら、リスクを冒してでもプレーさせるだろう。だがそうでなければ、回復を待つしかない。相手がどこであろうと彼がプレーしたがっているのは事実だし、アトレティコ戦となればなおさらだろう。彼は(アトレティコの)ファンやクラブと良好な関係を保っている」
初黒星
トーレスはアトレティコで100ゴール以上をマークし、2007年夏に3000万ユーロ(現在の換算レートで約37億円)でリバプールに移籍。新天地でも見事なパフォーマンスを披露してきた。ただし今季のリバプールはトーレスの離脱中も好調で、1日にイングランド・プレミアリーグでトッテナム・ホットスパーFCにロスタイムの得点により1-2で敗れるまで無敗を続け、首位に立っていた。現在はチェルシーFCと勝ち点で並んでいるが、得失点差により、2位につけている。ベニテス監督は「これまでの戦いを続けていくだけだ」と続けた。「チャンスをモノにして、守備でのミスを犯さないようにしなければならない。フェルナンドがいなくても私たちは勝ってきたので、FW陣には満足している。ただし、時にはもっと冷静になって戦う必要もある」
アグエロを警戒
リバプールとアトレティコはグループDで共に勝ち点7を獲得して首位に並んでおり、その後にPSVアイントホーフェンが勝ち点4差で続いている。第4節では、PSVがオリンピック・マルセイユに敗れた場合、リバプールとアトレティコの勝者が決勝トーナメント進出を決めることになる。ベニテス監督は、アトレティコのアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが攻撃のカギを握る選手の1人になると主張。アグエロは1日のラ・リーガのRCDマジョルカ戦で2ゴールをマークした。また、アグエロの活躍でその試合に2-0で勝利したチームもリーグ戦の連敗を4で阻止し、首位のFCバルセロナと勝ち点9差の6位に浮上している。
元リバプールの選手たち
アトレティコのハビエル・アギーレ監督は、UEFAから2試合のベンチ入り禁止処分を科されるため、リバプール戦では直接指揮を執ることはできない。そしてメンバーには、元リバプールのルイス・ガルシアとフローラン・シナマ・ポンゴーユが名前を連ねる。太ももを痛めていたGKグレゴリー・クペは復帰する予定だが、先発にはマジョルカ戦で好プレーを見せたレオ・フランコが起用される可能性がある。また、チェコ代表DFトマシュ・ウイファルシとギリシャ代表DFユールカス・セイタリディスは、故障のため欠場する見られている。
「実力を試す」
アギーレ監督は、トーレスについて、メンバー表に名前があっても怖れることはなく、むしろ対戦を歓迎すると述べた。「体調が万全のフェルナンド・トーレスと対戦することを望んでいる。フルメンバーのリバプールを相手に私たちがどれだけやれるか、実力を試すことができるからだ。私たちはこの大会(UEFAチャンピオンズリーグ)を重視しているし、ここまでいい結果を残している。だが成功を収めたかどうかは、グループリーグの6試合が終わるまでわからない。ホームであろうと敵地であろうと、私はどの試合にも常に勝つつもりで臨んでいる」
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