毎年、夏の移籍市場でメディアを賑わせ、新たな選手を獲得しているアトレティコ・マドリー。今年もMFラウル・ガルシア、FWジエゴ・コスタ、MFクレベル・サンタナ、GKクリスチャン・アッビアティ(レンタル)、FWディエゴ・フォルラン、MFルイス・ガルシアをすでに獲得しているが、アトレティコの補強はまだ終わりを見せていない。
ポルトのMFリカルド・クアレスマの獲得を狙うアトレティコは、2200万ユーロ(約36億9500万円)プラス出来高という高額オファーを出しているものの、ポルト側は2500万ユーロ(約41億9900万円)以下でクアレスマを放出することはないと断言しており、交渉は進展を見せていない上、ここへきてライバル、レアル・マドリーもクアレスマ獲得に興味を示すなど予断を許さない状態となっている。
クアレスマ獲得を断念せざるを得ない状況に備え、アトレティコはベンフィカのMFシモン・サブロサに白羽の矢を立て、獲得に動くと見られている。ポルトガルのスポーツ紙“ア・ボーラ”も来週にもアトレティコはシモンにオファーを提示するだろう、と報じている。
シモンといえば、昨冬の移籍期間でもアトレティコが獲得を試みた選手であり、1500万ユーロ(約25億1900万円)でオファーを出したものの、移籍金の折り合いがつかず、結局は獲得を断念している。そういう意味では今のポルト&クアレスマの状況と似ている。そのシモンの移籍金も2500万ユーロに再設定されている。アトレティコに2500万ユーロを出すつもりはないが、おそらく2000万ユーロ(約33億5900万円)のオファーをベンフィカに提示するとの見方が強い。
4400万ユーロ(約73億9100万円)を投資し、新たな選手を補強しているアトレティコだが、チームの象徴フェルナンド・トーレスのリバプール移籍はファンの心にポッカリと大きな穴をあけたままとなっている。その穴を埋めるのはクアレスマか、はたまたシモンか?来週にも山場を迎えそうだ。
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