アトレティコの新しい人気者、エル・クンことアグエロが2日付のスペイン地元紙『AS』に掲載されたインタビュー記事の中で2007年への抱負を語った。
「アトレティコに来てからまだわずかな時間しか経っていませんが、サポーター、選手、クラブ関係者の皆に支えられて、とても良い日々を過ごしています。特にサポーターから大事にしてもらっていることを実感しています。彼らにはピッチで結果を出すことによって、感謝の気持ちを示したいと思います。そして、少なくともヨーロッパカップ戦出場圏内を確保し、シーズンの終わりには皆で祝えることを願っています。
レバンテとの国王杯戦での試合終了間際のゴール、そしてバルセロナに対して同点に持ち込んだゴールは、自分にとってもチームにとっても大事なものでした。そして自分の調子も、チームの調子も徐々に上向いてきています。ただ、まだスペインでは本来の「クン・アグエロ」を披露していません。僕はまだまだ良くなり、その力を示すことができると思っています。
主将のトーレスとはとても仲良くしています。アルゼンチン人選手以外では彼と過ごすことが多いです。僕らはいつも冗談を言い合える仲ですが、トーレスはアトレティコでさまざまな経験をしてきているので、彼から助言をもらうこともできます。それは僕の大きな助けになっていますし、これからもそうあり続けるでしょう」
アルゼンチンから鳴り物入りでアトレティコに入団したアグエロ。開幕当初は調子の上がらないチーム内にあって、高い個人技を生かし切れていないことが多々あったが、現在では自らの力で劣勢のチームを勝利に導くようになった。徐々に見せ始めている少ないチャンスからゴールを奪う勝負強さは、マドリーの草サッカー界において“ゴールを外すと、トーレス。決めれば、アグエロ。”というような合言葉をも生むようになっている。
この合言葉のように、何かと比較されがちなトーレスとも友好な関係を築いており、アグエロは日々アトレティコのもう1人のシンボルへと成長を続けているようだ。果たして彼の最初のスペイン挑戦のシーズンはどのような結果となるのか、アルゼンチンとアトレティコの至宝の活躍に注目が集まる。
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