ハビエル・アギーレ監督は、今度のセビージャ戦を「まだ全然完成していない」チームの実力を計る「いい指標になる」と語った。「セビージャに勝つには?小さなことも大切だし、ゲームをコントロールすることが大切だ。我々はホームで戦うのだし、この試合はいいタイミングでやってきた。相手はフィジカルも強いし真剣勝負を挑んでくるのだから、我々にとって願ってもない相手だ」とアギーレ監督。「チーム作りの上でこれ以上の相手はいない。ここで躓く可能性もあるが、この試合で我々のいるべき場所にたどり着いてみせる」とあくまで勝利を目指す構えだ。
前節のアスレティック・ビルバオ戦で大勝したことにより「チームは自信に満ち溢れている」というアギーレ監督だが、近年のアトレティコとセビージャの試合といえば大荒れになることが多いことに警戒心も抱いている。「私に出来ることといえば、規律を守る審判に従うよう、我々の選手をコントロールすることぐらいだ」とのことで、両チームのファンに友好的な関係を望んでいる。「子供を連れて家族でスタジアムに来て、自分達のチームを応援して楽しい日曜日を過ごすことが望ましい。正しい態度で試合を見守って欲しい」とファンにメッセージを送った。
セビージャについては「今は非常に気合も入っているし、一丸となったいいチームだから簡単に勝てるはずはない」とコメント。「相手は連勝中で首位のチームだからいい試合になるだろう」とのことで、セビージャに勝つためには「我々はいいプレーでこれまで以上の実力を発揮しなくてはならない」と相手を最大限に警戒する。「我々は今調子を上げているのだから、このまま続けていかなければならない。頂点はまだ遠いからね」とこの試合に勝って勢いに乗りたいところだ。
「チームはまだ準備段階」というアギーレ監督はアトレティコのプレーはまだまだよくなると信じている。「そういう意味では、もう何年も前から完成しているチームに比べると不利だが、それは勝つための障害にはならない。我々は個人技も兼ね備えたチームなのだから完成したチームにも勝負できるはずだ」と続けるアギーレ監督。「目標はたくさん走り、いいプレーをして勝つこと」とのことだが、まだまだ完成形には程遠いとの自覚もある。
それでも、スタメンを選ぶには苦労するらしく、「それはいいことだ。毎週その中から最高の選手を選べる。22人の選手から18人に絞り、そこから11人のスタメンを選ぶことができるからね」と贅沢な悩みも打ち明ける。「私にとってそれは問題にはならない。全員で一つのチームであり、全員がスタメンであるという自覚を持てることが大切だ」とアギーレ監督。「私の仕事は周りの状況から適切な選手を配置することだ」とチームの成長に向けて意欲を見せている。
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