レアル・マドリーの会長候補だったフアン・パラシオスと密約を交わしていたアトレティコ・マドリーのパブロ・イバニェスが、ファンに対して謝罪した。この密約を後悔していると語るパブロは、アトレティコに対する忠誠をプレーで見せたいと語っている。「ここでファンに謝る機会を与えてもらった。あれは間違った行為だった。何といっても相手は永遠のライバルだからね。ファンの気持ちは良く分かるから、まずはごめんなさいと言いたい。でもこれからはピッチでも気持ちを見せていく。アトレティコで満足していること、僕はとても後悔していることをプレーで分かってもらいたい」とファンに理解を求めている。
「事の顛末と、それによってアトレティコのファンが混乱した経緯について話したい」と一部始終を語るパブロ。「パラシオスが僕を欲しがっているという話があって、それを代理人が伝えてきたんだ。僕はW杯にいたし、最初は大したことがないと思っていたんだ。でもオファーの金額を見てびっくりした。真剣なオファーだったし、僕の違約金まで払ってくれると言うんだから、思わず受けてしまった」とのことだ。
この話は選挙の道具としてパブロが使われたという見方もできるが、彼は自分にも責任があると感じている。「あまりに無知だったかもしれない。でも僕はもう24歳だし、そんな言い訳はできない。誰にだって過ちを犯すことはあるし、変な言い訳はしたくない。許して欲しいなんて言えないけれど、これまでの2年間と同じようにこれからも僕はアトレティコを守っていく。その気持ちは理解して欲しい」と懇願する。さらに周囲からの温かい言葉に「チームは一丸となって僕を守ってくれた。それがとても嬉しい」と感謝した。
特にハビエル・アギーレ新監督について「就任したその日から僕を守ってくれて、心配してくれた。今回の話もしたし、彼は僕のことを大切な選手だと思っていると言ってくれた」とコメント。「だから僕はそれをピッチの上で証明するだけだ」と決意を新たにしている。
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