バルサのライバルに辛辣なチャビ「アトレティコは見ても楽しめず、マドリーはスモールチームのよう」

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アル・サッドに所属する元スペイン代表MFチャビ・エルナンデスが『Beinスポーツ・スペイン』とのインタビューに応じ、古巣バルセロナとリーガエスパニョーラのタイトル争うレアル・マドリー、アトレティコ・マドリーについて辛辣な意見を述べた。

チャビは『Beinスポーツ・スペイン』で放送されているホルヘ・バルダーノ氏の番組“バルダーノの宇宙”に出演。バルダーノ氏から、何よりも堅守が強調されるアトレティコのプレースタイルについて見解を求められると、いつも通りの“チャビ節”を炸裂させた。

「後方で引きこもるチームを見たって、楽しめるわけがない。僕たちは優勝した南アフリカ・ワールドカップで1-0、1-0、1-0といったスコアで勝利を収めてきたが…、それでも良質なサッカーを見せていた。もちろん、プレースタイルというものは必要だと思う。シメオネのチームの長所は相手チームのクオリティを完全に消し去ってしまうことだろうね。いずれにしても、アトレティコのスタイルはバルサやマドリーといったビッグチームが持つべきものじゃないんだ」

「例えばバルサのファンは、もう違うプレースタイルを受け入れはしないだろう。自分たちが主役となり、15~20回のチャンスを生み出すスタイル以外はね。僕にとっても、バルサのスタイルは絶対に変えてはいけないものだ」

チャビはその話に関連して、ジネディーヌ・ジダン監督率いるマドリーが、4月に行われたクラシコで見せたパフォーマンスについても言及。マドリーは2-1でバルセロナを下したが、同選手は「彼らはカンプ・ノウで、まるでスモールチームのようにプレーしていた」と手厳しい見解を述べている。

一方、バルセロナのパスサッカーの礎を築いた故ヨハン・クライフ氏について問われたチャビは、「バルサのDNAそのものであり、チームが有する哲学の祖であり、すべての父だ」と惜しみない称賛の言葉を口に。さらにバルセロナFWリオネル・メッシとマドリーFWクリスティアーノ・ロナウドの比較については、元チームメートにチャンスメーカーとしての才能があることを強調している。

「フィジカルのレベルは2人とも完璧そのものだろうが、連携やパスについてはメッシが上だね。レオという人間は本当に素晴らしく、常に堂々としていて、とても誠実なプロフェッショナルだ。彼は病的なほどにボールを愛し、それに触れられないときには悲しみを感じてしまうんだよ」

チャビはまた、スペイン代表で友情を育んだ現ポルトGKイケル・カシージャスについて、同選手が古巣マドリーで邪険に扱われていたとの意見を述べた。ジョゼ・モウリーニョ監督がマドリーを率いていた時代、マドリーとバルセロナとのライバル関係には緊張が走り、カシージャスはスペイン代表のことを考えてチャビ、カルレス・プジョール氏に和解の電話をかけた。チャビはカシージャスのその行為が、マドリーやそのファンに誤解を与えてしまったと考えているようだ。

「イケルはマドリーというクラブで、理解されない存在となってしまった。モウリーニョがマドリーを率いていた頃、彼はみんなのために電話をかけてくれたが、それがマドリディスモ(マドリー主義)に悪く解釈されてしまったんだ。いや、モウリニスモ(モウリーニョ主義)にそう思われたのかもしれないね」

昨夏にアル・サッドと2年契約を結んだチャビだが、カタールで過ごす日々については「とても幸せだよ。ここに来るという判断は、100%正しかったね」とコメント。将来、監督になるのかという問いには、「実際にそうなるのか、自分には迷いがあるね。今現在は、まだ選手という感覚だ」と語っている。

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