サッカーにおいて、試合を決める大きな要素の一つであるフリーキック(FK)。流れの中ではなく、止まった状態から繰り出されるキックがそのままゴールネットを揺らせば、盛り上がりは一気に最高潮へと達する。
卓越した左足の技術とパス精度、攻撃センスを武器にリーグ・アン屈指の攻撃的MFと評価されたレマルは、カーンの下部組織で育ち、2013年にトップチームへ昇格。2015年夏から2018年夏まではモナコで才能を輝かせ、公式戦通算127試合22ゴール33アシストと、若手らしからぬ数字を残すと、アトレティコ・マドリーへとステップアップを果たした。
モナコ時代の2016年3月4日に行われたリーグ・アン第29節のカーン戦では、古巣相手に見事な直接FKを沈めている。
ゴールレスで迎えた56分、ゴールほぼ正面の位置でFKを獲得すると、レマルは短い助走から左足を一閃。大きくカーブしたシュートは、相手GKから逃げるような軌道でゴール左のポストへ直撃した後、ゴールネットを揺らした。
試合はこのゴールから動き出し、最終的には2-2の痛み分けとなっている。
フランスで結果を残したレマルだが、スペインでは適応に苦しみ、2019-20シーズンは公式戦24試合に出場したものの、途中出場が多く出場時間も限られている上、0ゴール0アシストと結果を残せなかった。来季は真価が問われるところだ。
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