フェルナンド・トーレスが、同クラブでタイトルを獲得する意欲を垣間みせている。
ワールドカップ、ユーロ、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグなど代表、クラブレベルでありとあらゆるタイトルを獲得してきたニーニョ(トーレスの愛称、子供の意)だが、アトレティコではタイトルを祝ったことがない。選手本人にとっても、下部組織から過ごす心のクラブで優勝を達成することは夢のようだ。
トーレスは18日に契約を結ぶ企業のプロモーションイベントに出席。その場で、自身がディエゴ・シメオネ監督と同様、あくまで次試合だけに集中していることを強調しながらも、アトレティコでタイトルを手にする野心もちらつかせている。
「アトレティコのレベルは、復帰を果たした時から分かっていた。チェルシーでチャンピオンズリーグを舞台に彼らと対戦し、敗退に追いやられたわけだからね。アトレティコにとって、タイトル獲得が現実的な目標である事は知っていた。そして僕にとって唯一欠けているのが、アトレティコで優勝を経験することだ」
「リーガとチャンピオンズの二冠? これから何が起こるかを考えるのは、ネガティブな行動にほかならない。だって、まだ何も起こっていないんだから。アトレティコが1996年にリーガとコパの二冠を達成したのは、今でも鮮明に覚えている。そういったことを成し遂げるのは、僕にとって大きな夢だ。でも、一試合ずつ進んでいかなくてはならない」
4試合連続で得点を決めるなど好調のトーレスは、何よりチームの助けとなれていることに満足感を示した。
「継続的に結果を残せていることには幸せを感じる。ゴールを決め、クラブの目標達成に貢献できることが、僕に最大の幸福感を与えるものだ」
「年を重ねれば批判や称賛などに目がいかなくなるし、成功をつかむための唯一の道が、仕事に取り組むだけということを実感するようになる。そう、働き、また働くことが大切だ。その道は、アトレティコが指し示してくれたものでもある」
またスペイン代表復帰、アトレティコとの契約延長について問われると、次のように返答している。
「代表に関して、僕はデル・ボスケと何も話していない。今、重要なのはアトレティのことだけだ。次節のアスレティック・ビルバオ戦だけを見据えなければね」
「今はただ、自分がいたいと思うチームで楽しめたらいい。この素晴らしい時期を満喫したいんだよ」
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