アトレティコ・マドリーは9日、敵地のコルネジャ・エル・プラットでリーガエスパニョーラ第32節のエスパニョール戦に臨み、3-1で逆転勝利を収めた。
前節のベティス戦に5発圧勝した2位のアトレティコは、クラシコに敗れた首位のバルセロナとの勝ち点差を6に縮めた。4日前のCL準々決勝1stレグ・バルセロナ戦では先制点を奪ったトーレスが前半のうちに退場となり、カンプ・ノウで逆転負け。シメオネ監督は、その試合のスタメンからサウール・ニゲスをA・フェルナンデスに変更した。
コケを右、カラスコを左に配する[4-4-2]の布陣でスタートしたアトレティコは、立ち上がりから攻守にアグレッシブな姿勢を見せるエスパニョールと激しい攻防を繰り広げる。すると、18分にようやくチャンスを創出する。左サイドからのスローインを受けにいったボックス左のトーレスがボールに触れずにターン。マークするロコを置き去りにしてボックス左深くに抜け出したトーレスは右足でシュートを放つが、惜しくもクロスバーに阻まれた。
アトレティコは、20分を過ぎたあたりからグリーズマンを右ワイド、コケを左インサイドハーフ、A・フェルナンデスをアンカーに置いた[4-1-4-1]に変更。22分には左サイドでボールを受けたカラスコがカットインから右足で鋭いシュートを放つも、GKハウ・ロペスの好守に遭う。逆に23分にはモレノにボックス左に抜け出されて際どいシュートを打たれるも、ここはGKオブラクが的確に阻止した。
その後も3センターを中心にエスパニョールの反撃を跳ね返すアトレティコだったが、セットプレーから失点を喫してしまう。29分、アセンシオの左CKからニアサイドに飛び込んだパペ・ディオップに打点の高いヘディングシュートを決められた。
先制されたアトレティコは前半のうちに追いつく。35分、コケが最終ラインの裏に送った浮き球パスに反応したトーレスが右足で抑えた鋭いシュートをゴール左に突き刺した。1-1としたアトレティコは41分、グリーズマンのヘディングシュートが惜しくも枠の左に逸れて前半を終えた。
迎えた後半も[4-1-4-1]のまま臨んだアトレティコは、エスパニョールの反撃を許さずに前へ出ると、逆転に成功する。59分、A・フェルナンデスのクサビをトーレスが落とし、コケがダブルタッチで前方へスルーパス。これ抜け出したグリーズマンが左足のシュートを右ポストの内側に当てて決めた。
この直後にシメオネ監督は、グリーズマンとカラスコを下げてトーマスとコレアを投入。4日後のCL準々決勝2ndレグ・バルセロナ戦を見据え、主力を休ませつつも2枚替えで逃げ切りを図る。この交代でトーマスを右サイド、コレアを前線に入れる[4-4-2]に戻したアトレティコは72分、右サイドに抜け出したファンフランのクロスのクリアボールに反応したコケが決定的な左足ボレーを放つも、GKパウ・ロペスの好守に遭った。
試合終盤にはエスパニョールが攻勢に出たが、これを凌いだアトレティコがダメ押し弾を奪う。89分、ボックス右に抜け出したトーレスのクロスをコケが頭で合わせてゴールに押し込んだ。このまま試合は終了し、逆転勝利を収めたアトレティコが暫定でバルセロナとの勝ち点差を3に縮めている。
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